システムの鳴り方がガラリと変わってきた
このお話は少し前の事を書いている。
多分スピーカーの下やラックの上下に敷いた木材を張り合わせた木工ボンドが中まで乾き、木材自体もやっと再生音に馴染んで来たのだろう。
以前よりは確かにクリアーで情報量が増えているのに、同じボリュームで聞いてるとは思えないくらい静か(歪みが少ない)なのである。
到底じゃじゃ馬だったJBL4560BKが鳴っているとは思えないのである。
JBLが鳴っていると思えないと言うより、考えてみると上手く鳴らすことが出来れば、ユニットの差などあまりなく、いかなるメーカーのスピーカーもこの様に鳴るのではないか、そう感じてきた。
一般的にJBLは、ど迫力がある等と言われて来たが、その程度ではまだまだ本当には鳴っていないと思うようになった。
まどろっこしいが、今の鳴り方を文章に出来ないのである。とにかくスピーカーの存在が消えた生の演奏、そんな感じなのである。
少し前ならば、いくらボリュームを絞っても窓を開け放った状態でCDをリピートして鳴らしておくことは出来なかったのであるが、今は平気なのである。
完全に妥協なく一般的なJBLの常識を越えた鳴り方をしている。そして音の切れがとても良い、それを私は個人的にスピードが早い鳴り方と言ってきた。
つまりよく考えてみると、S/Nが飛躍的に向上したためと思う。振動を減衰させ、振動に負けない床を作り、機材の下にも木材を敷いた事により、機材本来の全く違う本当に正しい動作をしたからだと思う。
板を敷いたばかりの頃は、明らかにここまでのレベルに達してはいなかった。
ウエスタンスピリッツはCDも上手く鳴らすことが出来たのである。さてこうなれば、もう少し値段の高いCDプレーヤーに換えたらどうなるのだろうか。
そう思うようになってきた。そして以前からお話ししてきた、本当は日本のスピーカーも、アメリカのスピーカーも、ヨーロッパのスピーカーも多少コンセプトは違えど、最後は似たような鳴りかたになるのではないか、そう感じる。
今のウエスタンスピリッツのシステムの鳴りかたにそれを感じる、とにかくクリアーで情報量が多く、穏やかである。
そして決定した、パワーアンプの下に五枚重ねて敷いてあるだけの板も、ノイズカットトランスの下の五枚の板も、総て木工ボンドで張り合わせしっかり留めてしまおうと。
スピーカーの下やラックの上下は、後に下ろすのが嫌なので、初めから木工ボンドで張り合わせてあるが、他はまだ張り合わせてなかったのである。
細かいところも手を抜きたくない、やはり留めると1ヶ月位で、今回の様に更に静かな音になるのではないかと思う。
オーディオ構築は家を建てるのととても似ている気がする。最初の基礎が大切である、妥協すると少しずつずれていき、最後は帳尻が合わなくなる。
後にそこが必ず粗となり、再生音に出てくる事になると思う。
今でも充分に異次元なのだが、ウエスタンスピリッツは、更に上を目指したい。
オーディオはこんなにも素敵に鳴るのだ、ウエスタンスピリッツはもう止まらない。