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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
移転したものです。

オーディオ

何故こんなに音が悪いのか、ずっと思っていた。録音された再生音だからあちこちで歪み、仕方がない。

若い頃の私はそう思っていた。そして高価なものを間違いなく相性を合わせ上手く揃える事が出来たらそれだけで良い音を鳴らせる、そう思っていた。

自分より広いリスニングルーム、そして遥かに高価な機材を難なく購入出来る経済力のある人をとても羨ましかった。でもそれが普通の人間だろうと思う。

しかし、私の耳は惑わされる事なく、その違いを聞き分けた。自分より遥かに優れたシステムで、遥かに広く響きの優れたオーディオ専用のリスニングルーム。

仕事柄たくさんの一億超えの超スーパーマニアのシステムの音をたくさん聞かせていただいた。しかし、音が良いと思えるシステムは一つとして存在する事はなかった。ただべらぼうに大きく、べらぼうに値段が高いだけのモンスター、ただそれだけだった。

そして私には一人だけ、時代遅れな風変わりな30年来の友がいる。彼は今でも、当時と風貌も考え方も全く変わらない。23歳の時に秋葉原のシントクエコーで出会った。

とにかく驚いた!!販売してる私よりも遥かにオーディオに詳しいのである、全く歯がたたなかった。

彼は多分私にこう言いたかったのではないか、オーディオは値段ではない、セッティングであると。なまじ高額な機材をコンセプトも分からないのに、金にあかせて購入するから音が悪いのだと。たくさんお金を使って悪い音を鳴らす、要は使いきれていないと言いたかった訳だ。

私も同感だ、その言葉で彼とは総てが繋がった。彼が居るので、毎日会社に行くのが楽しくて仕方がなかった。そして仕事帰り、二人でよく酒を飲んだ、飲んでは熱くオーディオ談義をした。

彼のシステムをやや暫くして実際に聞かせてもらった。彼のオーディオシステムは、たしかに語るだけの事はあった。今までに聞いた事のない正確な音場表現だった。

彼のオーディオシステムはこんな感じだった。ターンテーブルがテクニクスSP10MKⅡ、キャビネットはレッドコンソールのグランデ、トーンアームはサエクWEー308SX、カートリッヂはテクニクスEPCー100C、プリアンプはAGIのトランジスタ、パワーアンプはラックス3000?トランジスタ、スピーカーがYAMAHANSー1000(黒檀のボックス)だった。

普通この組み合わせは、上手く鳴らない代表であるが、彼は実に神経質に追い込み、きっちり鳴らしていたのである。奥行きと広がり、そして、柔らかな癖のない低音が圧巻だった。

急に自分の鳴らしてる音が恥ずかしくなった。それからである、私が今の様な思考に変わったのは。

でも、なかなかみなさんは受け入れる事が出来ないのかも知れないのだろうが、これがオーディオの真実なのである。

彼は五味さんの崇拝者でもあるが、五味さんのシステムにはあまり興味はないのである。五味さんのオーディオに対する姿勢と、二本のスピーカーが消えて鳴っていて、そこに人が楽器が確かにいる、そこに心底惚れたのである。

また、その鳴り方を実際に聞いた数少ない人物でもある。定位も凄まじいが帯域バランスに優れ、音は大音量だが全くうるさくない。特に低音が圧巻だったと話す。

これだけテクノロジーの進んだ現代の機材をもってしても、五味さんの音は鳴らない、彼は私に、はっきり言った。

五味さんは既に亡くなり、久しい、そのシステムが今どこにあるのか定かではないが、多分今の彼の手に渡れば、そっくりに鳴らすと思う。

別に真空管アンプでなくとも。別にEMT930でなくても。彼ならばセッティングで鳴らす筈である。

私がお客様からご伝授いただいた板を敷く方法と、彼のセッティング技術、そして私のリッツ線オーディオケーブルがあれば、もっとタンノイオートグラフは更にベールが剥がれる筈である。

この文章で、みなさんが本物のオーディオに気付かれる事を私は望む。どんなに高価な機材をもってしてもオーディオは絶対に鳴らない。

やはり間違いない土台の振動対策と、優れた感性に裏打ちされたセッティング技術のセンス、そして優れたケーブル、いつも綺麗に磨かれたケーブル端末。そして、その端末の処理方法。これらがドンピシャ一点に決まって初めてオーディオシステムは鳴るのである。

とてもではないが簡単ではない。しかし、このブログがある。私は、やらずに語ってはいない、過去から総て真剣に読んでみてほしい。

オーディオに必ず答えはあります。不思議ても何でもない。ただ私も含め、貴方が鳴らせないだけである。

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