N氏のセッティング技術
このお話は少し前の内容である。日を追うごとに更に変化をしている。スピーカーが動けば鳴り方が変わり、部屋にもその変化のまま伝わり、部屋の鳴り方迄変化する事に気が付いた。つまり新たな鳴り方に部屋が馴染んで来るのである。
今日で三日目、JBL4560BKは水をうった様に静かでおとなしい音に変化してきた。
私はこう思う。上手く鳴ったシステムとはメーカーや製造された国を飛び越え、似たような鳴り方になるのである。ソフトに入った音を忠実に再生する様になるからだと思う。
そこには少しはあるだろうが、日本製だとかアメリカやヨーロッバトーン等だとか、本当はその差は僅かなのではないだろうか。
Nや千葉のIさんやウエスタンスピリッツの鳴り方には、どこか共通した鳴り方が存在すると言う事である。
その共通した音とは、音と音の間の静けさ、つまり分離に優れていると言う事だと感じる。そして低音に歪みがなく、更に低い音階まで鳴る様になる。
本日、思うところあり、最近流行っているアナと雪の女王の松たか子を聞いた。何だこの情報量は、CDなので確かに音はデジタル臭いが、May J.との違いがかなり存在するのを知った。
これはNのセッティング技術以外のなにものでもない。Nにセッティングを手伝ってもらってからである。私の実力ではどうしてもここまではたどり着けない。
六日前に聞いたアナと雪の女王は、こんなに太くしっかりした鳴り方はしなかった。
そして、ここまで大きなボリュームで鳴らせなかった。そして今までどうしても僅に被った様な鳴り方は消えなかったが、やっとほぼ消えたのである。
暫くこのまま聞きこみ、最後の追い込みである。ここまで来ればNが話したとおり、桃源郷の様な素敵な鳴り方は、左右のスピーカーを数㎜動かす事で、どこかに一点あると感じる。
しかし、この道は遥か先だと感じる。一点を決める数㎜の調整とは、まるで宇宙をさ迷う様なものなのである。
Nよ、本当にありがとう。