自作ネットワーク(2)
特にJBLとALTECHは、間違えた情報が多い、それはずばりインピーダンスだ、なまじ、少し詳しい奴に限ってJBLとALTECHは特に高い周波数によってはかなり暴れているからメーカーの公称インピーダンスを疑えと言うわけだ、それにメーカーの公称インピーダンスを信用するときちんと切れないと言うわけだ、そんなに言うなら貴方の音を聞かせてくれと、実際に聞くとぜんぜん鳴っていないのだ、そしてこちらがはっきりその事を指摘すると、決まって言い訳をする、本当はこうした方が良いのだが、部品の定数が揃わないとか、そんな話しはないだろう。どうやっても正確にははかれない、本気でそう思ってるならば人に言う前に自分がやればいいだけだ、私は自分のシステムが上手く鳴ってないのに、他人に聞かせるなど考えられない。私が分かってなくてたくさんの方に聞かせてしまったが、今は自信をもって聞いてもらえる。その自信はどこから来るのか?実際に一つづつを自分でやり、その変化をつぶさに書き留め頭に入れて来たからだ。これをやったらこうなると。これは間違えてるのではないかと思った事もあったが、同じ事を時間がたってから再度やると、やはり全く同じ結果になる。やはり錯覚ではない、と思った。
でもとにかく上手く鳴らなかった、私はドライバーの音がどうしてもうるさく感じて、かなり良いと言われるコンデンサーをたくさん繋げてみた、USAのオイルコン(ウエスタン、サンガモ、エアロボックス)も耐圧も含めてたくさん試した、それぞれ確かに変わるけれど天地が引っくり返るほどではない、どうにも納得がいかない、突然総てが嫌になり、12dBカットから6dBカットにしてみた、かなり理想の音に近い、これはアッテネーターにも問題があるのでは?と思い、固定抵抗にしてみよう、早速秋葉原の海神無線に行きDALEの消し炭色の抵抗を買ってきて繋げた、抜群の解像度と音の落ち着きだ。ドライバーは少し決まった様な気がした、今度は低域に不満が出た。
次にコイルだ!
秋葉原のコイズミ無線にいき、今現在世界で一番優れた、直流抵抗の低いコイルを見つけた、ドイツ製ムンドルフの0Ωコイルだ、鉄芯が入っていてとても大きい、もう迷わなかった、そして購入したが、なんと当時は3ヶ月待ちであった。六月に注文したコイルは八月の終わりに入荷したとの事である、秋葉原から我が家まで電車で一時間、汗だくになった、凄く重かった。三日後に繋げた、あまりの素晴らしさに涙が溢れた、そうか…やっぱり値段あたいあるなと思った。
コイルは日をおうごとに鳴っていった、今も変化し続けている。そして私は固定抵抗よりトランス式アッテネーターが良いと思い、購入してみたが、巻き線のキャラクターがもろに出て、確かにエネルギーロスが少ないのは分かるが、音は明るくピアノの高く強いところが跳び跳ねて聞こえてきた、正直うるさいのだ、コイルとの干渉もあるのではと位置を変えたり向きを変えたりレベルを調整したりとにかく色々やったが私には、駄目だった。低域も不足気味になり、諦めて固定抵抗に戻した、やはり意図した音になる、落ち着いていて重心が下がり低域がしまり前に出てくる、やっぱり聞きやすい。
その時まだドライバーのハイはのばしっぱなしで、ツィーターを0.5μfでカットしていた、でも日が経つとやはりドライバーがうるさい。この頃ホーンはマクソニックのHS-501に変えていた、ホーンのカットオフ周波数が400Hzあたりと推測される、もう少しアダプターを付けないで1インチスロートのドライバーが付くカットオフ周波数の250Hz位まで使える鳴きの少ないホーンはないものかと思ってはいた、そして私はドライバーのハイカットを9000Hzにし、ツィーターもそれに合わせた。
かなり良くはなったが、なんとなくこれは違うと思い、今度はドライバーを70000Hzにしやはりツィーターもそれに合わせた、更に良くなってきたがこれも何かうそくさい。まだピアノの高域がはねるのだ。私はドライバーの後ろの蓋を開けて中を見た、ウレタンが溶けてボロボロになっていた、予想どおりだ、よし!グレーのフェルトを貼ろう、そして張った、かなり跳ねなくなったが今度は明らかに振動板が当たっている音がした、多分ドライバーのコイルの所だ、JBLはダイアフラムのボイスコイルの溝とコイルのところが経年変化を起こしやすいのだ、前から気になっていたUSAラジアン(アルミの振動板)を取り寄せてみた、取り付けは精度が出ているのでとても快適で、音もスムースだった。かなりのレベルまできた、しかし今度はウーハーとの繋がりに違和感がある。
やはりホーンのカットオフ周波数が高いのだ。
まだまだ戦いの日々は続く。
今日はここまで。