B&WとJBL4560BK
本来比較する方が間違えているのかも知れないがやってみた。なぜならB&WはクラシックのJBLと言われてると聞いたからである。
ウエスタンスピリッツの試聴室には二つのスピーカーがある。
一つはB&WのMATRIX805(ツーウェイ)で、もう一つはJBLの4560BKを軸としたスリーウェイオールホーンシステムである。
高域のレスポンスはB&Wなのだが、中域から下は圧倒的にJBLだと思った。
比べる迄もなく個人的にJBLが好きなのである、比較にならなかった。
付帯音やその他を細かく聞くと確かにB&Wなのであるが、やはり16㎝ウーハーでは低域が薄くどうにもならない。聞いていて満腹感がないのである。
どんなに理屈を並べても、両者の壁はあまりにも高くて埋まる事はなさそうである。
それにここまでJBLをなんとか鳴らそうと鬼の様に色々努力した結論なのだろう。それに38㎝ウーハーの付帯音が良いのでないか?そう感じた。
JBLは聞いていて満腹感があるのである。いくら素材が優れていて美味しいものでも、量が足りなければ妥協の食事になってしまう、それと同じことだと思う。
B&Wのスピーカーはやはり中域が薄く低音も体に感じない、つまり鳴って感じないのである。
これを良しとするにはかなり精神の鍛練が必要になる。やはり私は個人的に、理屈抜きにJBLが好きなのである。
しかし、用途や使い道が違うのだと思う。聞かせどころが全く違うのである。
JBLは雄大で力強い、それに対しB&Wは付帯音が少なく、正確な音を鳴らす事が出来る。
両者を個人の好みで比較してはならない、そう思った。結局お国柄が全く違うのである、どちらも素晴らしい。