船橋のIさん
久しぶりである、Iさんのシステムはまだスピーカーの置き方が完璧ではない。
今のところまだウエスタンスピリッツの鳴り方には届かない、低音に違和感がある。
Iさんは、仕事がご多忙であまり休みがとれない、このところ少し変化が停滞気味だった。
下に重ねて張り付けて敷いた板と約250㎏のラックも、そろそろ馴染んで来た頃と推測出来る。
しかしそんなに簡単ではないのがオーディオである、何かが改善され良くなって来ると次なる粗が必ず出てくるものである。
今日はそこをどこまで改善出来るかである。こちらは常に改善している、なのでIさんのシステムは、常にウエスタンスピリッツとの比較になる。
最近あちこち聞きにいってるが、ウエスタンスピリッツのシステムはかなりのレベルに来たようだ。しかし、それだってまだまだ幻の様なレベルかも知れない。
世の中誰にも知らせる事なく、とんでもない立派な音を鳴らされてる方がどこかにいるかも知れない。いや必ずいらっしゃる筈である。
さてIさんのシステムはどうだろう。下に敷いた板とラックが馴染んだのは聞いて直ぐに感じた。しかし、やはり音が被っていた。
早速後ろの壁迄スピーカーボックスを下げて聞いてみた、やはり変化はウエスタンスピリッツの時と同じで全体的にクリアーになった。
そしてアナログの調整をしてみた、サックスの強いところが少し歪んでいたからである。かなり改善されたがまだ違和感がある、しかし今日は暑すぎたのか私の体調が優れない、今一つ調整に没頭出来ないのである。
しかし、鳴らしていると次第にシステムが馴染んで来た、ジャズは盤のせいかあまり上手く鳴らなかったが、クラシックを聞いてびっくりした。
ドイツグラモフォンが全く別物の様に生々しく綺麗に鳴ったのである。それからは何をかけても上手く鳴った。
CDをかけてもクラシックはとても上手く鳴ったのである。ここで今回はお開きになった。
多分Iさんは私の健康を気遣ってくれたのだと思う。自分の健康管理の悪さを反省した。
しかしJBL4560BKは部屋の状況や色々あると思うが、後ろの壁につけた方が音はうるささがなくなり良くなる。
そして我が家に帰りシステムをエージングしてから聞いてみた。ほぼ同じシステムなので似ているが、やはり違和感は少ない。
私が手をかけているのに、なぜ同じように鳴らないのか考えていた。そして一つの答えが出た。同じである筈がない、船橋のIさんの好きな鳴り方に鳴るのだ、同じに鳴る必要はない。
でも違う方向からIさんの音をもっとクリアーにしたい。しかし絶対に同じになる必要はない。
各々違うから良いのである。私が手をかけたからと言って、同じ音に出来る程オーディオは甘くない。当たり前の事だが、やっとその思考に辿り着いた。オーディオはもっと深い。
船橋のIさんありがとうございます。これからもウエスタンスピリッツを宜しくお願いいたします。