オーディオは後ろの壁迄の距離がとても大切
諸事情があり、なかなか同じに出来ないお部屋もあるとは思うが、ウエスタンスピリッツは極限を求めるので独断で呟きたい。
スピーカーを後ろの壁に付けた方が音は良くなる。と言うか、オーディオは後ろの壁との関係が密接にある。
しかし、日々少しずつ動かして聞いてみても、なかなかベストな位置がみつからない。こんな経験はオーディオを真剣にやってる方は何度も経験してると思う。
そんな時は、一度大袈裟に後ろの壁にスピーカーをつけてみたらいかがだろうか。位置は左右びったり揃うのである、私はこの方法を友から教わった。
友のスピーカーはタンノイGRFメモリーである。世間では、なかなか上手く鳴らないと言われるスピーカーである。
それを実にしっかりと鳴らす友を私は尊敬している。オーディオは使っているものの優劣ではない、置き方と使い方だと、昔知り合った頃、居酒屋で何度も意見を交わしたものである。
その友との会話の中で、自分のタンノイもやはり後ろの壁につけてみたら上手く鳴るとの事だった。そしてウエスタンスピリッツもスピーカーを後ろの壁につけてみたら上手く鳴ったのである。
そして友はこう言った、「お前のJBLが、我が家のタンノイと似た様な音になった」と。やはり良い音の定義はあるのである。
いくらメーカーやお国柄があるとは言っても、根本はそんなに大きく違う筈がないと私は思うのである。
太く色濃いすっきりしたピントの優れた定位で、音が開放的で広がりもあり、高い音から重低音迄をうるさくなく違和感なくクリアーに鳴らす。そして極小音量でも、大音量でも、ソースを選ぶ事なく、しっかりと鳴る。
これがウエスタンスピリッツの求める、異次元のオーディオ構築の目標である。
スピーカーのセッティングを決めようと真剣に思うならば、極端なところから追い込むのも一つの方法である。
先ずは二本のスピーカーの内振りをやめて、平行にスピーカーを後ろの壁につけて聞いてみてもらいたい。
そこから僅かなところに、ベストなドンピシャ来るところがある筈である。二本のスピーカーを内側に振っていては、いつまで経っても特定のソフトやジャンルしか鳴らない。
ウエスタンスピリッツはこれを断言してもいい。しかしオーディオは、嫌になるほど簡単に鳴らない。
簡単に上手く鳴らない。結局これがオーディオの答えである。特にオーディオシステムの下の床の強化と、後ろの壁との距離、これが大問題である。