ホーンの抑振剤を外した
このお話は少し前の内容であり、実際のウエスタンスピリッツは、更に先へ進んでいる。
今までウエスタンスピリッツは、ホーンの前面上に抑振剤を貼って余計な振動を抑えて来た。しかし、最近ウエスタンスピリッツは、違う方向の付帯音対策を行っている。
こちらはそのものの泣きを抑えてしまうのでなく、共振点を変化させる方向である。その方が音が開放的で、付帯音が減り情報量が増えるからである。
奥行きも広がりも増えた、それにしてもオーディオとは実に難しいものである。以前確かにこの抑振剤はとても効果があった。
しかし、他の方法で抑振対策を打つと、全く答えが違い新たな扉が開いたのである。
昨夜眠れずレコードを聴いていた、するとドライバーの音域がどことなく重たく感じたのである。
良く考えてみるとホーンの上に大きく抑振剤を張り付けてる事に気が付いた。駄目ならばすぐ元に戻せる、そう思い外してみた。
音は奥行きと広がりと情報量が増えて、前に飛んで来るのに爽やかでうるさくない。こちらの方が好きだ。
何度試してみても答えは同じだった。そして、次の日、音は更に滑らかになってのびのびしていた。しかし、これは他との兼ね合いがありバランスがなかなか難しいと思った。
過去に駄目だった方法が違う方法と重なり、良くなる事もある、また今回の様にその反対も存在すると言うことである。
つまりどんなに無味無臭と言われる素材にも、その物質そのものの音があると言う事ではないだろうか。
もしくは、同次元で今までとは違ったものが合わさった事で、抑える周波数が変化したからではないだろうか。
とにかく下にウーハーの入ったボックスがある為、ドライバーやホーンの抑振は完璧には出来ないと思うのである。
それではと、ドライバーの下に質量のある大きな木材を敷くとウエスタンスピリッツでは、うるさくなり情報量が減って良い結果ではなかった。
次に、ドライバーを支えてる木材の下にフェルトを敷くと、更に情報量が減って駄目なのである。当然ツィーターともウーハーとも手を結ばず、バラバラな鳴り方になった。
そして、昨夜行った抑振剤を剥がしたのは結果良好である。アコースティックリバイブの水晶体QR-8の効果だけでOKである。
ウエスタンスピリッツには持論がある、柔らかいものを張り付けて抑振をするより、振動そのものを変化させた方が元の音が崩れないと。
私が言ってる抑振剤とは、科学合成品で粘土の様なものだが、粘土とは全く違うものであり、もう製造されていない。
とにかく柔らかなブチルゴムを筆頭にベタベタしたものは音が死んで宜しくない。ならばオーディオの再生周波数と共振周波数のない水晶体と私は思ったのである。
水晶体の共振周波数はかなり高周波なのである。船橋のIさんのシステムに途中経過で使用したエアコンパテは全く駄目だった。
今までウエスタンスピリッツが行った様々な抑振対策では、柔らかいものは総て駄目だった。
これで、ウエスタンスピリッツのシステムから総ての柔らかな抑振剤が外れた。
でも、翌日、低音が少しボンついてきた。何か対策を講じなければ。