現代のハイエンドでは絶対に鳴らない音
それは、クリフォード ブラウンのスタディ・インブラウンのアナログ盤B面一曲目を聞いた時の、シンバルがカッツーン!と鳴る音です。その音は、上手く鳴ったヴィンテージオーディオでも、並大抵では鳴らない鋭く強い音です。定位が低く鮮やかで、点音源から広がり、うるさくないのです。とても素敵に録られています。
ウエスタンスピリッツのオーディオシステムは、そのレコードがしっかり鳴ります。ウエスタンとはいかないまでもとにかく古いです。「しかし、このシステムは、いつか必ず現代のハイエンドシステムの音を遥かに越える素質を持っている」ずーと、そう思っていました。
そして、それは今、現実となりました。私は現代のハイテクノロジーを駆使したハイエンドオーディオを知らずに語って来たわけではありません。ハイエンドは音の質が違うのです、私は音が薄くてつまらない。
「どうせ、自分は規格外の馬鹿だ、ならば本物の馬鹿になろう」そう思って腰を据えて生きてきました。
そして、たくさんのオーディオマニアの悲惨な音をたくさんたくさん聞いて来ました。そして、色々なマニア先生に、ウエスタンスピリッツの音を実際に聞いてみてもらいました。
みんな「参りました」とひれ伏しました。そして、「オーディオは金額ではないんですね」と初めて他人にも言わせて来ました。一関のベイシーがどうのこうの言わなくなりました。
しかし、今現在のウエスタンスピリッツの音を聞いても尚、誰もここまでは辿り着けないのです。それはなぜでしょうか?素直じゃないからです。
オーディオは、現に鳴らされてる人の話を聞くべきだと思います。ご自分のオーディオに対する考え方だとか個人的な考えは、必要ないと思います。
私だって、千葉のIさんにたくさん教わりました。Iさんはプロではないのですが、時折優れた情報を私に授けていただけるのです。
そのIさんとの会話の中で、私は謙虚さに欠ける自分に少しずつ気が付いたのです。それからです。オーディオが進歩したのは。
私はみなさんにお伝えしてきました。でもあまり共感を得られていない事は気が付いています。総てこれだけ真剣に公開して来たのに。
考えてばかりいないで、先ずはやってみること、これしかないと思います。現に鳴らした私が話しているのです。理論は必ず後からついて来ます。
オーディオは金額ではない、経験とセンスだと。そして、その結果を少しずつ積み重ねていくのです。また、経験と積み重ねたセンスがあれば、誰にも何にも言われる筋合いはない。
その経験は、私の様に必ず貴方の自信に繋がります。何にもやったことがない人に何を言われてもビクともしません。
本当は、オーディオに理論など必要なしです。理論は後からついて来ます。世間のセオリーなど嘘ばかり、総てを吹っ飛ばしてしまおう!!貴方には貴方の目指す音がある。
現代のハイエンドオーディオは、確かにスペックだけは進歩している。しかし、肝心な音は、どれもそこそこと言う感じです。あくまで主観ですが。