低音再生
オーディオは超低音再生との戦いの歴史だ、私もそう思う、しかし、私も含め多分本当に凄い低音をみんな聞いたことがない。
我々が喜んで聞いている凄いと思っている周波数は、せいぜい250ヘルツを軸とした、100ヘルツ近辺位の周波数だ、パイプオルガンやウッドベースやバスドラがフルフル鳴るとみんなそれをかなり低い音と勘違いして喜んでいる。
実はたいして低い周波数ではないのだ。
ただ、出て感じるのと、しっかり鳴るのとはえらい違いだと思う。
しかし、それでも耳に感じるのは重要な事だが。
殆どはそれすら出ていない。
本当は60ヘルツ以下の音など耳では多分あまり聞こえない周波数なのだと思う。
市販されてるどんなに大きなスーパーウーハーでも、20ヘルツからのフラットな再生は不可能だ。
オーディオチェックレコードを聞いて、それに20ヘルツと書いてありそれを鵜呑みにしてるだけで、それは実際20ヘルツではない。
大体が60ヘルツ周辺だ。ただでているのと、ちゃんと鳴っているのとは話が違う。
私は今、本物の芯のある重低音を探している、実際にどこかで鳴らしているその人に会えそうな気もする。重低音は基音があってはじめて耳で感じる倍音なのだろう、しかし、多分本当の重低音にも芯がある筈なのだ。
それも私はこう思う、重低音にもかなり低いが基音が存在する筈だと。
それが真に鳴っていたら凄い事だと、ただ、願う。
スーパーウーハーの音などどこで聞いても、しまりがなくドボドボで体調さえ悪くなる。
オーディオは聞いて楽しむためにある、そこに体調が悪くなるものなどあってはならないと思う。
今のところ私はスーパーウーハーを否定する。
何となく安直な気もする、スーパーツィーターと似たような、継ぎはぎ的な音作りを感じるからだ、でもその考えは根底から引っくり返るかも知れない。