私は、何故こうなったのか
私は18歳の時、鶴見にお住まいのSさんとアルバイト先で知り合い、まだギター少年だった私は、オーディオには全く興味はありませんでしたが、JBLの4343Bと初めて出会い聞きました。その時聞いた音は正直あまりピンと来ませんでした。
まだCDがなかった時代の事です、音に鮮やかさや元気がないなと思っていました。
音量がとても小さく、なぜこんなに大きなスピーカーが必要なのだろうか?しかし、大きくて格好いいなあ、と思いました。
そう、その時の私はまだ何にも分からなかったのです。
しかし、Sさんにオーディオを揃える手解きをしていただき、バラバラなメーカーでチョイスしていただき(いわゆるバラコン、又はコンポ)ワンセット揃えたのです。
初めて自分で繋ぎ、音が鳴った時は感動しました。それまでは電蓄の様なもので、普段はお決まりのハードロックを聞いて来ましたが、その時は、オフコースのさよならを聞きました。
電蓄では全く鳴っていなかった音が、歪みなく部屋の中にパッと溢れました。「良いな、全然違うな」
そして、初めて小音量再生の素晴らしさを知ったのです。
しかし、Sさんとも次第に疎遠になりましたが、今でも感謝しています、忘れる事が出来ません。Sさんは色白で、煙草は吸わず、とてもお酒が好きでした。
私は色々な事を経て、秋葉原の高級オーディオショップに勤務することになったのです。次第に深くオーディオが分かってきました。
オーディオは、使っている機材の差を比べるものではないのだと。色々なお客様のご自宅に販売した商品を届け、セッティングしてるうちに気が付いたのです。
オーディオ雑誌の中で、評論家様達が書いてる試聴結果は嘘っぱちであり、高価な機材を販売する為のカタログの様なものなのだと。
販売していて初めて気が付いたのです、携わっていないお客様にその事実が分かる筈のない事に気が付いたのです。そして、私はそれを店頭でお客様に熱く伝えていました。
趣味なのでお金は確かに必要ですが、昨今の超スーパーハイエンドオーディオが実際優れているのかと聞かれたら、答えはノーです。
だから、みんな予算が息切れして今の状態になってしまったのです。それでもメーカーは売れる事に気が付いてしまったのです、お客様が哀れです、良い音しないのに…
毎日これだけ書いても、ウエスタンスピリッツの真実は、なかなか伝わりません。
早く気が付いて下さい、貴方の眠ってるオーディオが、現状のままで、もっともっと鳴る事を。みなさん分からないから仕方がないとは思いますが、あまりにも哀れで甘くはないですか?
私はやってみたかったのでJBLのユニットを軸に組んで来ましたが、なかなかメーカー製品には並ばなかったのです。
メーカー製品の特にスピーカーはやはりサラブレッドなのです。私の様に、しなくて良いような苦労は少ないです。
全帯域、周波数が位相も含めしっかり繋がっているからです。ところが、個人の思い入れが強いスピーカーシステムはそうはいきません、どこか間違えているから、自然でないのです。
それを個性ととらえるか、私の様に疑ってかかるか、そこは人生観であり、やはりセンスなのです。
どんなに個性とは言っても標準と言うものは絶対的に存在するのです。そうなって初めて個性を加えていくのです。
元音をねじ曲げずに個性を加えていく、これが大切です。元音とは、録られた音そのものの事で、本物の音さながらに変えてしまう事ではありません。
ソフトに入ったそのままを、何の色付けもなく、サラリと違和感なく鳴らす事なのです。
その為にウエスタンスピリッツは、システムをまともな音に仕上げて、リッツ線シールド平行絹巻きケーブルを約二年費やし、開発し完成させたのです。
苦笑してしまいますが「ウエスタンスピリッツのケーブルが優れてるのではなく、市販のケーブルが酷すぎる」そう話されたお客様が多いのも事実です。
ウエスタンスピリッツケーブルと似たようなケーブルを作り、試されてる方へ、色々やってみて下さい。
作りは同じに出来ないので、ウエスタンスピリッツケーブルの音と肩を並べる事は出来ないでしょうが。その努力は必ず後に報われると思います。
そして、いつかウエスタンスピリッツケーブルを購入して下さい。その時、初めて努力された者だけが、私のケーブルをご理解いただけると思います。
自分で言うのも変ですが、やはり私は、規格外のモンスターだと思います(笑)