ノイズカットトランスその後
前回千葉のIさんからの情報で、ノイズカットトランス本体からグランドを繋ぎました。Iさんはトランスをケースに入れて、ケースにもグランドを繋いでいます。
なのでIさんのトランスは外へ飛び出るノイズも少なく、トランス本体も外来ノイズから守られているのでオーケーなのです。
しかし、ウエスタンスピリッツのノイズカットトランスは、Iさんのとは違いケースは無しで、巻き線の上に一周横にぐるりと銅箔を巻いてあります。
いわゆるオープンなタイプです、その銅箔は裏側は導通ありなのですが、表面は錆びるので、薄いポリエステルフィルムでコーティングされております。
ポリエステルならば、ロックリムーバー(塗膜剥離剤)で簡単に剥離出来ます。早速剥離してコンパウンドで磨き、エタノールで脱脂をして、スクアランを塗り一旦拭き取り、更に軽く塗り、1.6㎜PEW単線を簡単にワニ口クリップでそこに留めました、そしてグランドに繋ぎました。
なぜワニ口クリップなのかですが、まだ決まった訳ではなく、72時間の実験時間が必要になり、駄目ならば元に戻せるからです。
そして、そのまま三日間、聞いて来ました。はじめは情報量や伸びやかさが減って聞こえたのですが、次第に情報量や伸びやかさが出てきて、何一つデメリットを感じません。
ウエスタンスピリッツのノイズカットトランスは、上下はオープンなタイプなので軽くシールドをかけた事になります。
でも、かなり効きます。これに決定し、半田で留めます。半田は最高の接点処理の方法です。
銅箔に穴をあけネジで留める方が綺麗なのですが、やはり経年変化で錆びて来ますし、エネルギーロスになり、そんな方法が良いとは私には思えません。
半田は72時間かけてゆっくり融合していき、時間はかかりますが、接点が空気から遮断されてるので、今のところ溶接に近い最高の端末処理の方法だと思います。
ノイズカットトランスのアースは必要です。この様な小さな拘りがウエスタンスピリッツには実にたくさんあり、今のサウンドが構築されたのです。
何かを行って変化のないシステムは、駄目だと結論付けたいと思います。完成されてるからではありません、感度が低いシステムだと言う事になります。
しかし、何度もお話し致しますが、ただ変わったのか、音が良くなったのかは全く別な問題なのです。すぐには結果は出ません、だからじっくり聞きながら探るのです。
これを理解するには、経験と技術が必要になります、つまり慣れです。そして少し時間が必要になります。
終わったかの様に思えたウエスタンスピリッツのオーディオは、
まだまだ終わりではありません。
再度千葉のIさんから情報がもたらされたのです。部屋の響きの音響調節です。以前から試してみようと話し合いをしていたのですが、私が忘れていたのです。
ウエスタンスピリッツは、これからも止まることなく、回遊魚のように、広く深いオーディオの世界を、もっともっと極めたいと思います。