間の抜けた空間
眠れないのでリスニングルームへ上がって来ました。
音楽がなくても、リスニングルームは、もっと有意義な空間だと思っていました。
しかし、プリアンプがないだけで、そこだけ抜け落ちて、間の抜けた空間になってしまいました。
つまり、プリアンプがないだけで、なんの文章も書けないのですが、夜中に上がって来てみると、静かで、そこから今にも音楽が鳴り出しそうな気が致します。
目を瞑り、静寂の中に身を任せてじっとしているだけで、実に落ち着くのです。
これが、リスニングルームのゼロの音です。総てのオーディオシステムの電源を入れていない為、何の音もしません。
普段はじゃじゃ馬の、JBL 4560BKも黙ったままです。
しかし一旦鳴り出すと、色濃く鳴る筈です。たまに鳴っていないシステムと一緒にいると、鳴った時の音は最早想像でしかなく、多分鳴った時は想像を遥かに越える筈ですが、今は幻です。
シーンと静まりかえったリスニングルームに、身を任せて静かに見つめ考えているのも必要だと感じました。
本当に何の音もありません。音のない深夜のリスニングルームは、私に何かを語りかけて来ます。
早く、NIKKOのプリアンプが、なおってこないかな、素晴らしい音でした。