千葉のIさん、回想録
軽く朗らかな抜けの良い低音を求めるならば、アルテック。
力を求めるならばJBL 130A+4560BKオリジナルとなります、ハッキリ言ってしまえば、ジャズの録音の状態に例えるならば、ウエストコーストと、イーストコーストサウンドの差があります。
アルテックとJBLの低音再生能力の差の事です、もっと言わせていただけるのならば、狙っている再生帯域が違うのです。
アルテックの低音はあくまでも、スクリーンに写った被写体が主役なのです、それをリアルに越えてはいけないのだとIさんは言われました。
それに対しJBLの低音は、250~100Hz辺りに盛り上がった周波数があります、出る出ないで語るならば、音質の差は全く違うのです。
アルテックは、比較的インピーダンスの暴れが少なく、フラットでフワッとした音ですが、その周波数レンジが忘れたかの様に耳では聞こえないのです。
それが、アルテックなのだとも思いました。
でもアルテックは、本物の楽器の音がするのです。JBLは誇張され、どこか違うと感じます、でも悪いのではありません。
両者の壁は絶対に埋まりません。その低音を差し引いてもやはりIさんのシステムはバロックを聞く限りにおいて、素晴らしい音がしました。
低音は、これからの課題ですね。