音源
このお話は、オーディオの究極であり、避けては通れない道です、これをご理解いただけないと、オーディオを突き詰める事は出来ないと思います。
総ての音は無の状態から、つまりゼロから鳴るのです。
自然界の音をつぶさに聞いていると、虫や鳥の鳴き声や車や、遠くで走る電車の音など各々距離は違いますが、混ざり合いながらも、しっかり分離しています。
ならばジャズ向きクラシック向き、この言葉がすでにおかしいと思います。
私はこう言いたいのです、ゼロの音を基準とするならば、メーカーはジャズ向きやクラシック向きのスピーカーを作っているのでしょうか?
そんな筈はないことは明白です。ゼロを基準とするならば、本当は好みは存在すらしないのです、あるのはだだ鳴らせない人が無責任に放った安い言葉だけです。
クラシックコンサートも同じです、たくさんの楽器が一斉に鳴るのに、総てはしっかり分離しているのに、溶け込んで聞こえるのです。
そして、オーディオで聞いた様に、右と左の変な分離はしないもので、総ての音は分離しながらも、溶け合っていますし、どこで鳴っているか分からないものです、そして、その音は圧倒的なスケールがあります。
どだいその通りに鳴る筈はないのですが、私は近付ける努力が必要だと思うのです。その為には、ちゃんとしたホールでクラシックコンサートを聞き、ゼロの静寂の音を理解しないといけません、響きはそこから鳴るのです。
もっと言わせていただけるならば、真のゼロに好みは存在しないと言う事です、ただ伝え方の違いはあると思います、ゼロはゼロなのです、何にも存在しないのです。
世の中には実に様々な機材があります、その中には極一部にしか知られていない優れた機材があるのも事実なのです。
私の場合NIKKOのアンプがそうでした。たまたま私のスピーカーに合ったのか、昔の記憶が正しかったのか分かりませんが、ウェスタンスピリッツでは、とても優れた音になりました。
JBLなりに、調和しながらも各々の楽器の音は、分離して聞こえるのです、後は音場です。
なのでウエスタンスピリッツは、普通聞くJBLとは違うと皆さん仰るのだと思います。
実際の音源に色々な方向から考えながら、ご自分のオーディオシステムの鳴り方を、生に近付ける努力をしましょう。
それを求めていたならば、必ずいつかゼロに近い表現を鳴らせる筈です。そして、いかに電源の取り回しが必要なのか分かる筈です。
やはり、最後は電源が大切なのです、皆さん、色んな方向から電源をもっと見つめてみましょう。ゼロの答えは他の要素も絡みますが、そこにあると思います。