ortofon Cadenza Blue
購入してみました。kontrapunkt bを以前知り合いから借りて、二週間ほど聞いていた事があり、探していたのですが、製造中止になり、もう中古は嫌なので、継承されてると思われるCadenza Blueを新品で購入してみたのです。
同じルビーのカンチレバーを使用し、スタイラスにはダイアモンドラインコンタクトFG70を、コイルは6N純銀線を使用とあったからです。
もうすぐマルチシステムになるので、少し現代的なサウンドも欲しくなり、奮発してみたのです。
作りはSPUを継承し、カンチレバーがルビーになり、コイルが銀線になり、他は、ボディーは縦横全体に小さくなり強靭そのもの、付帯音を減らし、現代的な端正で細かくクリアーな音質になると思います。
今、Cadenza MONOも考えています。モノラルレコードも結構所有してるからです。
以前コントラを聞いた時は、強く鮮やかな音に惚れ込みました。しかし、マルチになるのでそのへん上手く使いこなせそうな気がしたのです。
さて、上手く鳴るでしょうか?簡単でないことは分かります。
ヘッドシェルはLH‐6000定価8000円をチョイスしました。
繋いで直ぐに分かるSPUA/Eとの違いは、ルビーのカンチレバーも本体もとても強靭なので、甘さがなくエネルギーロスが極めて少なく、付帯音もかなり少ないと感じます、定位する楽器が小さいです。
それにしても、やはり新品は気持ちが良いです。
トレース能力が格段にレベルアップしています。なので、情報量がとても多く、再生周波数がとても広いと感じます、音場感も空気感も遥かにアップしました。
特に腹に響く様な、今までは聞けなかった音階が実に潔く聞け、とても上品だけれど迫って来る様な所があり、SPUの良さはちゃんと残っております。
何より甘さがないので、楽器本来の音を聞けます。
もっと暗くて薄い現代的な音を創造しておりましたが、さっぱりした誇りの高い暖かい音で、いい意味で期待を裏切られました(笑)
音の分離が格段にレベルアップ致しました。
針圧は、デジタルの針圧計Ortofon DS‐3でシビアに計り、メーカー指定のジャスト2.5gにしてあります。インサイドフオースキャンセラーもしっかりと決まっています。
購入出来た今ですからお話し致しますが、システムが極限まで調整された今、やはり良いものを使用すれば、音は確実にレベルアップすることを改めて知りました。
聞いていて感じました、マランツのCD‐72aとどこか音の傾向が似てる気がするのです。
アナログですから音は数倍クリアーなのですが、ここまで上手く鳴ったアナログと似ていると言うことは、CD‐72aもかなりのものだと思います。
私はSPUを上手く鳴らせたので、今回新しいカートリッヂを鳴らせたのです、先ずはSPUを上手く鳴らす努力が必要だと思います。
そして、文章を書いていて思いました、Cadenzaはこの音を狙って作られた訳ではないのです、エネルギーロスを極限まで減らす事で、この様な素晴らしい音になることを知っていて作っているのです、高級品は使い手の技量も試されるのです。
ウエスタンスピリッツのケーブルの理論と同じです、ただ闇雲に何にも分からないで作っている訳ではないのです、好みで商品開発は出来ないのです。
もし貴方に、ご予算がおありならば、躊躇することなくOrtofon Cadenza Blueを、是非お試しあれ、消えかかっていたアナログの炎が再び灯る事と思います。
これから更にアームの調整を追い込みます。慣らしが終わる二~三週間後がとても楽しみです。いや、一ヶ月かな、もっとかな?