次の日のマルチラックの音
昨日作ったマルチラックの木工ボンドがもう少しで乾きます、今回は速乾タイプの木工ボンドを少量使いました。
以前スピーカーの下に敷いた、三枚重ねて張り合わせた赤タモは、木工ボンドを大量に塗りすぎて、なかなか乾きませんでしたが、今回はその40%位しか塗ってないので、早く乾く筈です、総てパワーアンプを乗せて、横から押してみてもびくともしません。
見ていて我ながらほれぼれします、素人が作った割には、シンプルでがっちりしていて、なかなかカッコいいと思います。
肝心な音ですが、微動だにしない圧倒的な静けさと、クリアーさと、底力を感じます、
しかし、これ程の音の差をたいして違わないと仰った方もいたのです、私には信じられないです。良い悪いは別として、LCネットワークとマルチは全く違います。
この差が理解できないのであれば、多分ですが、何を使っても同じだと私は思います、鳴り方、スピード、切れ、奥行き、広がり、付帯音の量、音場感、どれをとっても違いは明らかです。
低磁束ノイズカットトランスを繋ぐと、僅に付帯音が付きますが、少しのクリアーさを減らしてでも欲しい様な、心に訴えて来るような鳴り方をするのです。
これはメリットとデメリットがありますが、私は心に来るようなノイズカットトランスを繋いだ音の方向が好きなのです。
私には、同じレコードがツーランクもスリーランクもレベルが上がって聞こえるのです。
そして、ノイズカットトランスを繋ぐと長い時間苦にならず、楽しく聞いていられるのです、つまり癒しの方向ですね。
私には抗えないような安定した方向に聞こえるのです、もうお金をかけず、チマチマやるのに飽き飽きしたのです、お金はかけるところだけはしっかり間違いなくかけたいものですね。
とはいってもマルチラックは、所詮赤タモの集成材です、もっと優れた木材があるのは分かっておりますが、もし板が見付かったとして、ホームセンター程度の加工技術では、カット出来ないし、値段がべらぼうになってしまいます。
かといって、安く作れますが、金属のラックでは、音の響きは種類の会わせ方にもよりますが単一素材では駄目なのです、昔金属(鉄)で、オーディオラックもスピーカーボックスも作った事があるから分かるのです。
スピーカーボックスに至っては、位相のずれた様な気持ちの悪い詰まった様な寂しい音でした。
ウエスタンスピリッツの今回のマルチのラックは、ネジも釘もL字金具も一切の金属は使っておりません。ただ木工ボンドで張り合わせただけで強度も充分、音も爽やかに抜けてきます。
本当は木工ボンドすら使いたくないのですが、それでは強度が駄目です、それでは音も爽やかにならないと思います。
これも、メリットとデメリットの共存ですね。
マルチラックは、上手く作れたと思います。