アナログ
最近このblogをお読みになり、ご自分の事を書かれていると勘違いされた方がいらっしゃいました、私はある特定の方を指して書いてる訳ではないことを申し添えておきます、そして書いてる内容は、あくまでも個人的な主観です。
レコード再生です、アナログは、トーンアームの回転軸の中心とターンテーブルの回転軸の中心が引っ張り合っているとご理解下さい。
後にそのお話が出て来ますが、千葉のIさんと私で散々色々やってみて出した答えです「金属が介在するだけで、響きが駄目になる、やはりインシュレーターは木材である」これを二人の主観で決めたのです。
Iさんは楓(かえで)ヴァイオリンや弦楽器の響きがコンサートホールの様な響きになるからです、私は青黒檀(あおこくたん)ズバリ高解像度になるからです。
そしてインサイドフォースキャンセラーが、カートリッヂのカンチレバーに負荷をかけ、ねじ曲げる様な力を加えているのです。
アナログ再生は、トーンアームの調整に始まり、トーンアームの調整に終わります、しかし、それ以前にどうしてもクリアーしなければならないのが、ターンテーブルやトーンアームを支えているキャビネットの剛性とその質です。
総てが大切なのですが、いくら後付け対策でキャビネットの下で、じたばたしても、答えはキャビネットの剛性や響きで既に出ているのです、それをごまかしているに過ぎないのです。
どの様にアナログが動作しているのかを考えてみたら、簡単にご理解いただけるはずです、分からなければアナログで音を追い込む事は出来ないのです。
後付け対策では、泣きを止めようと粘土をべたべた張り付けてる様なものです、質の劣るものを上手く鳴らす方法はないのです、キャビネットはズバリ剛性や質量や響きで決まります、やはり経験と感性と慣れが必要になります。
理由は、一番最初にお書きした通りです、下からの振動はそこがしっかりしていれば、インシュレーターが上手くいけばとても良い結果に繋がる事もあります。
色々な素材がありますので、個人で探し試していただきたいのです。
ウエスタンスピリッツは今は写真の様に、テクニクスのSP‐10MKⅡと、レッドコンソールのスリムラインと、SAECのトーンアームWE‐308Nで、カートリッヂはOrtofon cadenza BLUEを使用しておりますが,少し前に、YAMAHAのGT750の本体を、剛性のある作り方で、チーク材を使い、キャビネットを作り、乗せ換えました。
何故かと申しますと、GT750は素質はあるのですが、キャビネットがパーチクルボード(MDFボード)なので、正直そこで品位を落としているのでは?と個人的に思ったのです。
そしてオリジナルトーンアームが酷すぎます、ですからYAMAHAのGTシリーズは、総て名機となり得ないのです。
YAMAHAが悪いと話している訳ではなく、キャビネットを作り、トーンアームをもっと良いものに乗せ換えると名機になるかも知れないと話している訳です。
響きの良い木材で作ったキャビネットにターンテーブルやトーンアームを乗せ換えると、当たり前ですがやはり良い音になりました。
金属も加工は難しいですが、ものによっては良いものが作れそうです、でも金属の音は加工精度にもよりますが、その種類によっては強く素材の音色を主張します、やはり目の詰まった木材の勝ちでしょうね、金属の中でIさんが良いと思ったのは銅なのだそうです、私もこれから検証致します。
ウエスタンスピリッツは、トーンアームの下だけは板の厚さを10㎝位にしました、そこが駄目だと、せっかくのキャビネットが生きて来ないと思ったのです。
私は金属加工が出来ないのですが、以前図面を書いて鉄工所の方にお願いして鉄のキャビネットを作ってもらった事があります、その時は良かったのですが、重すぎました、でもやはり金属の音がしました、響きが良くないのです、それに金属の楽器は少ないのです。
私が作ったようにチーク材でなくても構いません、しかし音の良い木材は総て重くて硬い傾向にあり、加工がとても大変です。
アナログを上手くならす為には、ハウリングマージンを稼ぐ必要があります、メーカーがプレーヤーキャビネットの下に付けているゴムやプラスチック製の足はよくありません、むしろハウリング起こしてしまいます、ゴムも響きを止めてしまいます、響きは付帯音なのですが、何でも程度があります。
ウエスタンスピリッツでは、ラックの下に10㎝の厚さの板を敷いております、その下に床に低反発のバスマットを敷いて、その上に作った板を敷いて、その上にキャスターを外したラックを置きました、総重量1t近いです。
しかし、良い面悪い面があります、万能はないですが、私は経験から来る感性で選び、Iさんのご指摘を大切にしました。
そして、大切なトーンアームですが、GT750付属のトーンアームが使い物にならないので、オーディオテクニカのAT‐1005Ⅱを使っておりました、理由はとても操作がしやすく、緻密で敏感で音が良いからです。
当時安かったですが、今同じものを設計製造すると、20万円にはなると思います、とにかく昔の安価なプレーヤー(10万円程度)に付属されてるトーンアームは、ろくなアームが付いていません。
この様にしっかりさせるとアナログは、音はがらりと良く変わりますが、かなり難しい事は確かです。
出来る範囲でやってみて下さい。
くれぐれもお怪我などしません様に。