なぜ中古品は音が薄いのか
特に六十年代、七十年代、八十年代のアンプです、そして、八十年代製造のCDプレーヤーです。
経年変化でコンデンサーの容量が抜けたり、抵抗も数値が上がり、半田の劣化等が考えられます、フルレストアした方が良いと思います。
アナログも劣化していますが、機械的に保存状態がしっかりしているものを運よく選べば、まだまだ現役で通用するものもたくさんあります。
しかし特にCDプレーヤーは、ピックアップの出力も弱ってきており、部品の劣化やトレイの出し入れや、半田の劣化で、完璧メンテの必要ありです。
完璧メンテの必要ありとは言っても、実際はオリジナル部品を使って修理してくれるところも少ないのです、ちゃんと動作するのと音が蘇ったのとは話が違うのです、下手をすると購入した時より高額になる事もあります。
私は、これらを幾度となく経験し、つくづくヴィンテージが嫌になったのです。
私は昨今のハイエンドを否定してきましたが、過去に聞いた時はヴィンテージにハイエンドを繋げて比較したのです。
音色も合うはずないですよね、言葉が悪く申し訳ないのですが、ボケたものにクリアーな質のハイエンドを繋げても、音は力なくまともな性能を引き出せなかったのです。
そして、当時のウエスタンスピリッツは床や機材の下に無頓着で、ノイズカットトランスすら繋げていませんでした。
新居を建てる時に、電源は徹底的に拘り、200V30Aを総て単独で極太ケーブルで六回路引きました。
100Vも単独で八回路引きました、その総てに低磁束ノイズカットトランスを繋いで聞いた音は、静かで底力があり比較にも何にもならなく驚いたのです。
そこに新居が三年近くたち、Esoteric K‐01Xが繋がり、来年になりますが、イシノラボのプリ、パワーアンプ、チャンネルデバイダーを繋いだ音がどの様なレベルに達するのか、しかもアナログはほぼ完璧、考えるだけで良いケーブルが作れそうです。
私はターンテーブル以外はもう中古を使わないと思います。
スピーカーだけは、永遠にJBL4560BKですが、まるで端正なハイエンドに、JBLの低音とエッヂをつけた様な立派な太く濃く静かな音になると確信致します。
ヴィンテージを否定はしません、部屋にあるだけで存在感があるからです、しっかりメンテナンスしてあげて下さい。
そして、やはりハイエンドオーディオも素晴らしいです。