Esoteric K‐01X G‐01
まだ変化はしていますが、やっとエージング完了したようです、新年を迎えるに相応しい音だ、そう思いました。
再生帯域が広く、滑らかで元気があり、細やかで太く濃い上品な音です。
初めから良かったですが、やはり百時間鳴らし続けた頃から滑らかになり総てが馴染んで来ました。
色んなジャンルを聞いて来ましたが、総て癖をつけることなく録音されたままに再生している、そんな感じの音です、これは磨き抜かれたEsotericの強靭なメカのおかげだと思います。
なのでジャンルやレーベルを選ぶことなく安心して総てのソフトを聞く事が出来ます。
やはりこの機種は総てに於いて妥協なく作られたからだと思います。
メカ的にも電源も回路やその部品総てにトップクラスの物量を投入した、そんな機種です。
マスタークロックジェネレーターはクォーツ(水晶発信)では意味がありません、理由は本体にも入っているからで一日に約一秒の誤差があり、その部分を外付けにして、電源部分を分けたメリットしかないからです。
私の選んだG‐01はルビジューム動作です、ルビジュームは六百年に約一秒の誤差しかありません、その差を人の耳は聞き分ける事が出来るのです。
その上にはどこのメーカーも作ってはおりませんが、セシューム動作があり、このレベルになると何千年に一秒の誤差と聞きます、しかし何かの諸事情(放射能レベルの表示)により、メーカーでは製造出来ないのだと思います。
個人で作っていらっしゃる方もおられると思います。その個体はある種の時計等に使われており、取り外す事が出来る筈です。
私の購入した更に上には、上級機種があり、トランスポートと電源が分かれ、更にDAコンバーターがモノラルになり総てが独立したモデルがあります、聞かなければ良かったのですが聞いてしまいました。
本当に素晴らしかったです、しかし本当の価値を知ろうとするならば、下地がしっかりしている事が条件になります、ただ機種を換えただけでは辿り着けないのです。
最早アナログ?CD?のどちらが優れている等とるに足らないレベルでしたが、あえて違いを語ると、やはりアナログは自然で、CDは音に耳が縛られる機械的な感じがしました。
優れたCDプレーヤーにはつなげられるならば、マスタークロックジェネレーターを繋ぐべきです、マスタークロックジェネレーターをオフすると、音がボケます、これが既に答です。
ルビジュームで44.1kHzで動作させるだけで全く別の扉を開く事が出来るのです、しかし、やはりしっかり調整されたアナログを聞くと、自然で解放的な音なのです。
私の購入したモデルは確かに素晴らしいですが値段がべらぼうです、しかし私は趣味で購入したわけでなく、オーディオが仕事なので、聞きにこられた方がどんなCDを持って来られても安心して堂々と鳴らせるCDが欲しかったのです、するとマスタークロックジェネレーターも必要になったそれだけの事なのです。
ただここまで頑張ったEsoteric社に私は敬意を表したいのです、良いケーブルが作れそうです、ありがとうございます、K‐01XとG‐01は素晴らしいCDプレーヤーとマスタークロックジェネレーターです。
良いものをしっかりお膳立てした上で使わなければ真実は分かりません、今年からのウエスタンスピリッツにこうご期待、更に宜しくお願いいたします。