カートリッヂ
ここが駄目ならばアナログは上手く鳴りません、また一番個性を出せるところでしょう。
オーディオの機材選びの中で一番経験と知識を活かしたいところです、また、たくさんの中から選ぶ楽しみもあります。
私は、国内外のカートリッヂをたくさん使って来ました、特にDENONのDL‐103とOrtofonのSPUは何個お世話になったことでしょう。
昔のカートリッヂは中身は金属製のシャーシですが、外側はプラスチックが多かったですが、昨今のカートリッヂは金属や木材を使い剛性を上げ付帯音を減らす努力をしています。
カンチレバーもボロンやルビー等余計な振動をしない素材が増えて来ました。
少し前まではSPU一辺倒だった私も、流石に気付きました、SPUはごくまれにですが、とても優れたものがあるのですが、私が所有していたものは特に低音の再生能力が低く、音がボケていたのです。
それでOrtofon Cadenza BLUEとMONOを購入しました、Cadenza BLUEはコントラプンクトbの後継機で、カンチレバーが折れに強いルビーです。
Cadenza MONOはアルミのカンチレバーです、モノラル再生を目的としているので、目的が違うのです。
モノラルを再生してみると分かりますが、ステレオ針で再生して違和感のあるモノラルレコードは、モノラルの針で再生すると音が全く違うのです。
もっと違和感をなくす方法があります、モノラル盤は年代やレーベルによってRIAAが統一されてないので、その差を埋めるべくモノラル再生専用のイコライザーを繋ぐ事です。
私が所有するモノラル専用イコライザーは、真空管式でSPのイコライザーも付いてるのです、これを再生するのに、更にSP盤専用のSPUも購入しました、単なるモノラルカートリッヂとは目的が違うからです。
カンチレバーは色々な種類の素材が使われております、色付けをせずピュアな鳴り方を求めるタイプ、アルミの素材を使い付帯音を付けてふくよかな鳴り方を求めたタイプ、カンチレバーのないタイプ、色々ありますがそこは好みが存在すると思います。
カートリッヂには大きく分けるとMMとMCがあります、一般的な違いはMMは針交換が抜き差しで簡単に出来るのに対し、MCは完全に固定されてるので、新品と交換になります。
一般的にMMは針圧が軽くトレース能力に優れていますが、音質は軽めです。
MCは針圧が比較的重く、音質は重厚でピュアでクリアーですが、出力が低い為、トランスかヘッドアンプが必要になります。
色々書きましたがOrtofonのMCタイプがジャンルを選ばず、使いやすいと思います。
私は何時も結局Ortofonに戻ってしまうのです。