トーンアーム
カートリッヂを最高のレベルで動作させる為にとても重要な位置に存在するものです。
トーンアームはキャビネットとの兼ね合いがあります、しっかりしたキャビネットに取り付けたいものです。
他にも種類はありますが、大きく分けて二種類あります、ダイナミックバランス(バネやワイアーのはりぐあいで針圧をかけるタイプ)と、スタティックバランス(トーンアームの後ろにあるウエイトを回転移動させて針圧をかけるタイプ)です。
ダイナミックバランスは針圧をかけるバネやワイアーの張り具合が安定しませんが、音は少しアバウト(おおらかの意味)で、細かい事を気にせず、その名のとおりダイナミックでパワフルな音が再生出来ます、FRやOrtofonが有名です。
スタティックバランスは、安定したシビアな調整に対応出来る為、理想的とも言えますが、その調整は困難を極めます、上手く決まれば繊細で細やかなクリアーな音が再生出来ます、SAECやSTAXが有名です。
市販のプレーヤーに付属のキャビネットやトーンアームはあまり優れたものは付いていません、キャビネットを特注したり、優れたトーンアームを各自で探される事をおすすめ致します、値段戦争の爪痕ですね。
よくヘッドシェルのエンドにゴムのワッシャーが付いており、そのまま使っている方をお見受けしますが、音が鈍るので外した方が音はクリアーになります。
オーディオ機器には何で付いているのか分からないものがたくさんあります、これもその一つ、外しましょう、しかし、外すとゼロバランスや針圧やインサイドフォースやラテラルバランスも再調整の必要ありです。
トーンアームはカートリッヂやターンテーブルやキャビネットと相性とかコンセプトや調整、これで音が決まるのです、余計な事はせずシンプルにしっかりしたラックに設置しましょう。
トーンアームの調整はとても難しく、偶然に合った等絶対にありません。
トーンアームはご自分に合ったものを経験で探し、シビアな調整をして、正しく使いましょう。
個人的にトーンアームはSAECのWE‐308NEWにOrtofonのCadenza BLUEを付けて聞いております。
調整はシビアで大変でしたが、なかなかの音だと自負しております。
あくまでも私に必要だったので良いと思っているだけで、同じものを揃えただけでは同じ結果に繋がる事はないでしょう。
個人的に偽りのないクリアーな真っ直ぐな鳴り方が好きなのです。
トーンアームをしっかり動作させるには、アームとカートリッヂの性質を根本から理解する事です、そして緻密な調整能力と粘着質な性格が必要になるのです。
色々書きましたが、オーディオは気を抜けるところがありません、一つ一つを妥協なく丁寧に行う事です。