イシノラボのアンプ
写真は、イシノラボさんのスケッチで、実際は大きさや、端子や表示のスイッチの数値等が少し異なります。
去年の暮れに千葉のIさんとイシノラボのリスニングルーム兼工房へ伺い、色々お話しをしたり、音も聞かせていただきました。
セッティングはあまり良いとは言えませんでしたが、私は帯域バランスを聞き分けるのが得意なので、アンプの素晴らしさは直ぐに分かりました、我が家の音と差し引きして聞いて来たのです。
「音質改善の出来上がった今のウエスタンスピリッツに繋いだら、さぞや良いだろう」と、帰って家内に相談すると、即オーケーでしたので、次の日総てを注文させていただきました。
Iさんも直ぐに音の良さに気が付いた様です、思わず顔を見合わせて「良いね」と言ってしまいました。
そして一月からチャンネルデバイダーの製作にかかっていただきました、一つ一つは総て規格外(スペシャル)のもので、私の為にかなり特殊なものを作って頂いた様です。
チャンネルデバイダーに至っては、私がマイナス18dBクロスを望んでしまったため、規格外の大きさになり、左右独立したモノラル構成としていただきました。
これには正直感動致しました、届いて聞いた瞬間その良さがハッキリ致しました。
パッシブ(受け身の)プリアンプに至っては、巻き方の特殊なスーパーパーマロイコアのMCトランスが搭載され、その素晴らしさは音が柔らかく、まるでMCトランス等入ってない様なヘッドアンプの様な、言葉にならないグッと来る音です、あり得ません。
電源トランスも特殊な巻き方のファインメットです、歪みがなく穏やかで、楽器の音がします、しかもボリュームでなく、セイデンの最高クラスのスイッチです。
そして何よりパワーアンプ三台です、50W一台(ウーハー用)と30W二台(ドライバーとツィーター用)です。
総て揃い繋いだばかりの時はまだ固さもあり、広がりも今一つだったのですが、五時間程の慣らしで目覚めて来ました、今は二百時間を越えて、更にgoodになっております。
後日イシノラボの平野さんから連絡が来たのですが、ウエスタンスピリッツにおさめて頂いたパワーアンプは特別なものみたいで、まだ商品化されてないみたいで力作だと思います。
スイッチを入れたら分かるのですが、30W二台の方はリレーが入ってないのです。
50Wの方は七秒程のリレーが入っています、電源トランスがトロイダルタイプになっているため、広がりのある柔らかい軽やかな音がします、しかし、その音とは、本当に低い音階が地獄から吹いてくる風の様で背中がゾッとします。
三台ともボリュームはBカーブの0.5dB減衰タイプです。
今まで全く聞こえてなかった音が実にたくさんあり、たくさんの音源が、アナログもCDもたくさん録られており、びっくりしております。
私がイシノラボに依頼しましたアンプとは、規格外のものでした、おとなしいのですが、鮮やかで力があります。
多分ウエスタンエレクトリックのフルセットも、イシノラボのアンプならばしっかり鳴らしてしまうと思います。
この様なアンプを私は見たことも聞いた事もありません、本当に素晴らしいです、お値段は決して高額ではありません、一度お聞きになってはいかがでしょうか?
先ずはイシノラボさんで、次はウエスタンスピリッツで聞かれたら良いと思いますが、ウエスタンスピリッツがしっかり鳴った時、blogで公開致します、ご試聴はそれからと言う事で。
イシノラボの平野さんに心より感謝致しますと共に、今後とも宜しくお願いいたします。