極少音量再生
ある程度ボリュームを上げなければ低音や高音が鳴って聞こえない、これは単純な問題ではなく、年齢による聴力の衰えも関係しているとも言えますが、今はそちらではなく、オーディオシステムがある程度のレベルに達していないからだと個人的に感じるのです。
特に私は予算がなかったので、長年中古で手に入れた昔の名機と言われる機材を長年使って来ました。
古い機材からは何とも言えない甘い音が鳴るのです、しかし、いっけんしっかり鳴ってると想っていたそれらの機材は、完成されてから既に30~40年の歳月を経ていたため、部品や接点が劣化して接点不良や故障が頻繁に起こり、何とか修理しながら使っていました。
しかし、オーディオも進歩してきました、色々聞き回ってる内に、我がシステムの音が古くてボケてる事に気が付きました。
でも私はオーディオケーブル屋です、アンプを自作する事は出来ません、キットは作った事はありますが。
オーディオ屋がこんな事では駄目だとおしかりをうけるかも知れませんが。
そのマルチシステムをイシノラボへ依頼したのです、やはり狙いは合っていました、分かって欲しいのです、イシノラボのアンプが優れてる以前に、やはり新しい定数の正しい部品でしっかり作られたアンプの音がどれだけ優れていたのかを。
その代わりと言ってはなんですが、妙な響き(付帯音)や、弾んだ感じはなくこれが録音された音なのを私は始めて聞いたのです。
小さな音量できいてるとこれらがより顕著に分かって来るのです、いかなる優れたアンプをつないでもそれだけではすべては分からないのです。
途中にLCネットワークや古くなったチャンネルデバイダー等が繋がり優れたアンプの性能を落としてしまうからです。
オーディオは簡単には語れません、ではアンプが優れていれば、他の機材の性能はどうでもいいのか?そんな事はありません。
オーディオは総ての信号を間違いなくスピーカー迄増幅しながら届ける事が出来たならば、間違いなく良い音になります。
なので、上流であるCDプレーヤーやアナログプレーヤーや正しいセッティングはとても大切なのです。
オーディオに何が一番大切か?お答え致します、総てです、本来こんな事を知らずにオーディオをやってる方が多すぎるから書いたのです。
小さな音量で極上の鳴り方になるようにみなさん努力をしましょう。
大きな音でジャズを聴くのもかっこ良いと思いますが、今にも消え入りそうな音量で聞くジャズのピアノトリオも洒落たものです。