そのものの素質
いくらセッティングや調整が大切といっても、やはり機材そのものに素質がなくては努力しても優れた音は鳴らせません。
では良くないものはそんなに多いのか?と問われるとそうではありません、ではなにが違うのか、やはり何処まで精度や動作に拘って作られたのかに尽きます、そして、その性能を我々使い手がどれだけ引き出す事が出来るのかです。
レベルの高いものは素晴らしいのですが、こちらもそれに見合うだけの技量を試されます、優れた繊細なものを使うとはそういうことなのです。
完成された器材に何をどうやったらどうなったなど、あまり関係のない事なのです、後出しジャンケンと一緒で、少しは良いに決まっています。
システムがそこそこに出来上がってしまえば、ご理解いただけると思いますが、
なかなか出来上がったシステムに私自身が出会ってないのが現実なので何とも云えません。
とにかく、オーディオはシャンパーニュや水の、飲み比べのようなもので、ほんの少し良いと思った実験結果を、前後関係と緻密に照らし合わせて、確実に重ねていくものなのです。
そして高級品は何故値段の違いがあるのか、これを五感で感じ理解する事です、これは余談になりますが、例えば、5千円のシャンパーニュと、2万円超えのシャンパーニュが、値段あたい違うのかと聞かれたら私の答えはノーです。
しかし、シャンパーニュ好きはその僅かな差にお金を払うのです、そして作り手は、その僅かな差を味にする為に、製造に途方もない歳月をかけるのです、それがビンテージワインとなり、購入してからワインセラーで十年程定温(14度)で寝かせ飲むのです。
しかし、その僅かな差は何度も飲み比べていくと、全く埋まる事のない差だと分かるものです、これは日本酒でも焼酎でも洋酒でもやり方は違えど同じ事だと思います、ただ飲んで口当たりが云々ではないのです。
少し違いますが、このような細かな違いが分からないとオーディオも分からないと言う事です、ですからセンスが必要になります、センスだけは天性のもの、努力だけではどうにもなりません。
しかし、オーディオはシャンパーニュのように複雑ではなく、完成されたものなので、音の為に色々まともにしていく事で鳴らす事が出来ます。
機材やスピーカーの下に何を敷いたら良いか、私は赤タモも敷いてますが、これは経験から楓だと思います。
そして、いつも電源まわりや端子を綺麗にしっかりさせる事で貴方のオーディオシステムは蘇ります。
色々ものを変えるのは今のシステムを使いこなし、オーディオを理解してからで良いのでは?と思うのです、あっそうそうネットオーディオや、ハイレゾはあまり関心しませんね、以前やろうと散々調べた結果です、音源はやはりアナログですね、比較になりません。