震動(オーディオ)
震動(しんどう)普通は振動と書きますが、ここはオーディオなので震動と書きます。
今回、特に話題にしたいのは、スピーカーからの低音震動と、機材がラックや他の機材へ影響するメカ(回転系)の震動です。
ウエスタンスピリッツのオーディオルームは三階にあります、床や柱は規格外のしっかりした家です。
夜中ラックに耳をあてて聞いてみました、当然オーディオ機材は一切電気は入っていません。
階下の冷蔵庫が入った時のサーモスタットが入る音等が、ラックを通して聞こえました、震動と言うよりは、生活音と私は捉えました。
「しょぼい家だな」とも思いましたが、他の家でも同じでした、畳のお部屋がオーディオルームの場合、それは少なかったのですが別な意味での生活音は聞こえました。
その時ウエスタンスピリッツは、ラックの下にキャスターが付いていたのです、とある方にご指摘をいただき、ラックの下のキャスターを外した時の事、当然スピーカーの下もキャスターを外しましたが、今はラックのお話しなので省きます。
下の生活音みたいな音が完全に消えたのです、対策としてご指摘通りに、ラックの下に、バスマットと分厚い板を敷くと、更に階下の生活音は静かになりました。
これが、アナログのハウリングマージンを稼ぐ上で、とても大切な事でした。
当然アンプやCDプレーヤーの音にも物凄く影響したのです、そして私は一つの理論を持ったのです、階下の生活音からオーディオを隔離しなければならず、スピーカーやそれぞれの機材からの震動はその下で対処して、個体的な動作をしなければならない。
そうならければ、まともな違和感のない生のような音は再生出来ない、独立したそれぞれの機材は、干渉しあわないで動作をしなければならない。
それがスピーカーから鳴るのです、そのスピーカーも他の機材へ一切の振動を伝えてはいけないのです。
これだけでオーディオが上手く鳴る事はないですが、とりあえず必要な条件なのです。
ここに金属は必要なしです、金属は内部震動減衰ロスが少なく、震動がまともに伝わってしまうからです、楓の木は適度な美しい響きもあり、震動減衰ロスもあると思います。
しっかりしたところに、センスよく選ばれた機材が繋がって初めて、オーディオは間違いなく鳴るのです。
優れた機材を使うのは当然の事ですが、震動対策はオーディオを鳴らす上で、一番大切な事だと思います。