キッチン南海のカツカレー
私にとっては、昔懐かしい昭和のカレーなのです。
見た目は真っ黒なルーで、普通の量でも結構引きます、一口食べるとその美味しさに満腹中枢が崩壊します。
食べると胃腸の弱い私は、いつも必ず胸焼けしますが、それでも無性に食べたくなるのです。
十八歳の頃、二部の大学に通い、文京区の本郷でアルバイトをしていました、バイトが終わり神田神保町までわざわざ歩き、地下鉄三田線の白山にある大学まで行ってました。
とある日、いつも妙に目に入る洋食屋さんへ入り、そのカツカレーと出会いました、南海のカツカレーは今と違い、シルバーの箱船のようなお皿に乗って出てきていて、キャベツもその端に一緒に入っていました。
家内を拝み倒し、車で行って来ました、十年ぶり位です。
やはり行列でした、このカツカレーが好きならば他に替わりはありません、やはり変わらぬお店、味、香り、総てがたまりません。
懐かしいのです。
味は全く変わらず、相変わらず真っ黒なルー、懐かしさに思わずグッと来ました。
誰にでも忘れられない変わらぬ味があります、私はキッチン南海のカツカレーがそれなのです。
御茶ノ水のキッチンカロリーのラムステーキもその中の一つでしたが、そのメニューはとうの昔になくなってしまいましたが、カロリー焼きは今も残っています、うれしい事です。
今回、家内は胸焼けしたみたいですが、私は平気でした、変わらず美味しかったです、簡単にペロリと平らげてしまいました。
今の時代、味を守る事は実に大変だと思います。
今でも変わらぬ味をありがとう、また行きます。