なぜ鳴らないのか
使っているものが駄目だから鳴らない、もっといいものを使えば音は良くなる、この考えは正しいともいえますが、実は間違えています。
オーディオはどんなに優れた機材でも、ただ購入しただけでは優れた音になりません。
過去からの先駆者がどれだけの努力をして優れた音を鳴らして来たのか、これに尽きると思います。
しっかりしたお部屋を作る事も頑丈なラックを作る事も、確かにオーディオを上手く鳴らす上で大切な事です。
私は実行しましたが、それだけでは大した差はありませんでした。
どんなに分厚いコンクリートで床をしっかり作っても、ものには総てに固有の震動周波数と言うものがあります。
私も昔はスピーカーの下にコンクリートブロックを敷いていましたが、ウッドブロックに交換してその違いに驚いた事があります。
コンクリートブロックは音に品がないのです、一見重くて圧倒的な質量に見えますが、響きが下品で湿っぽく、素敵な音が死んでしまいます、そして低音も下までのびずゴンゴンしています。
特にスピーカーの下はややこしい事をせず、ウッドブロックやウッドのキューブなどで、少し浮かすのが一番です。
余計なものを追加するほど余計な音が付きます。
キャスターも絶対に外すべきです、外して聞いてもらえれば答えは直ぐに出ます。
とにかくやらずに考えていても何にも始まらないのです、やってから語りましょう。
ご自分でやってみると、理論まで分かる思います。
これら総ては音質改善であり、私はそれをお膳立てと考えています。
高級な機材を購入しても激変はしません、あなたのセンスと経験と腕にかかっているのです、最後まで手抜きをせず、丁寧に妥協なく、重ねて下さい。
オーディオは嘘はつきません、あなた自身なのです。