震動
正直、こんなものが機材を震わせオーディオを鳴らなくしているなんて思ってもみなかった、しかし、しっかりとした理論も根拠もあります。
そもそもオーディオは、メーカーが研究し尽くして、震動対策をしていると思っていました、ところが、オーディオは回路しか確立していません、だからまだまだ鳴ると思えるのです。
しかし、メーカーの震動対策は実にずさんなもので、だいたいのメーカーはゴム製かプラスチックのしょぼいもの、良くても金属、そんなもので震動が止まる訳がない。
総ての物質には必ず共振点があります、素人の私でも容易に理解できる。
約三十年前私は、木材のインシュレーターに着目した。
しかし、メーカーがオーディオアクセサリーと称し販売してるものは、もう使用したくなかった。
なので木工旋盤やボール盤を購入して、色々な木材の素材を買ってきては色々な形や質量で作って試した。
しかし、その時はまだ楓に行き着く事はなかった、当時はチークかアフリカ黒檀か青黒檀がお気に入りで、特に青黒檀は長い間使っていました。
しかし、青黒檀は解像度と分解能は優れているが故に、使い過ぎると、きつくうるさい音質になってしまう傾向にあります。
私が木材に着目したのは、震動対策を利用し、木材が持っている内部損失もあり、美しい響きを再生音に追加する事も狙ったのです。
同時に私はオーディオケーブルの研究を始めていました、しかし答えが出ない。
何故なんだろうといつも考えていました「そうか、システムが完成してないからケーブルの答えも出ないのかもしれない」こう思うようになりました。
そして一つの答えが出ました「独特の鳴り方のシステムに繋いで研究していては、独特な音のケーブルになってしまう」こう気がついたのです。
上手く鳴らすコツが 分かって来ました「多分オーディオは振動とエネルギーロスにやられている」この考えに至ったのです。
そして徹底的に床やスピーカーや機材の下に板を敷いて、同時に今まで付けていたキャスターを総て外しました。
答えは話すまでもありません、キャスターはエネルギーロスを引き起こし音を汚し、スピーカーの震動をモロに床へ伝える、その震動が床からラックへつたわり、機材を震わせ鳴らなくしていたのです。
ここに気付いてる方は結構いらっしゃいますが、その対策方法が間違えてる為、なかなか改善出来ないのです。
震動のエネルギーは思ったより大きいのです、それに伴いエネルギーロスも大きいのです。
しかし、これを理解するには、やはり順序が大切になります、私はたまたま教えて下さる方がいらしたので、間違いなく進む事が出来たのだと思います。
人間素直でないと損をします、分からない事をほうっておいてはいけません。
最近、同じにやってみたら驚く程改善されたと嬉しい便りが来ます、もう答えは出ています、震動対策をしましょう、かなりの確率で音質は改善されます。
震動をかたくなに捉えず、もっと肩の力を抜いて考えてみると理解できると思います、重さや質量だけで、震動対策は出来ません。
あなたの常識は非常識なのかも知れません、過去の私がそうだったように。
壁を作っているのは他でもないあなたです、厚いと思っている壁は意外と薄いのです、壊してしまいましょう。