ネジ留めの功罪
昔、ネットワークを神経質に追い込んでいるとき、こんな事がありました。
部品定数を決めているとき、半田をしてしまうと、切断して繋がなければならずまたエージングに時間がかかるので、ネジで部品のリード線の端末どうしを留めていた事がありました。
いくら部品定数をずらしても全く決まらないのです、やはりほかのものを介在するだけで音が駄目になる事に気がつき、遠回りになるかも知れませんが、総てを半田で留めたのです。
すると確かに時間はかかりますが、明るく飛び跳ねたように品がなくうるさい音はなくなり、重心の低い穏やかな音へと変わったのです。
そして、響きの良い目の詰まった木材の板の上に、しっかりとインシュロックで部品を留めて作ったネットワークは、音が穏やかで良かったのです。
とにかく部品のリード線どうしをネジで留めたネットワークは良い音がしません、開放感がないのです。
音は正攻法をもってまともにする事です。
とにかく私がやってきて色々音質改善して来た事は殆どこのブログに書き切れません。
簡単に話せばそれだけ馬鹿みたいな事もたくさんしてきましたが、それが今日の経験値となっております。
どうしたらどうなるかを、ある程度、想定出来た方が有利です。
以前の私のように、改造に近いやりすぎはいけませんが、やはり何度やっても半田留めは、端末処理の王道だと思います。