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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
移転したものです。

イシノラボのアンプ

今年の始めにお世話になったEIコアのパワーアンプ、これは二台目で、初期のアンプは(今使用中)トロイダル巻きのタイプでした、二台目を鳴らしっぱなしにしていると二月に、右チャンネルの音がおかしくなって休んでおりました。

トロイダル巻きも広がりがあり、綺麗な音で良いのですが、EIコアのパワーアンプの音は勢いとガッツがあり、エッヂがクッキリしていてグッドでした。

母の介護や色々あり、なかなか持っていく事が出来ませんでした、やっとイシノラボの平野さんと連絡がとれ、車で持っていきました。

最近は注文が増えて製作に追われているとの事、嬉しい限りです、ウエスタンスピリッツのブログを読み「本当なのかな」と半信半疑で聞きに来られ、注文に繋がるそうです、これが答えですね。

久し振りでお会いした平野さんはお元気そうでした、それにしても背の高い方です。

今回も前回同様、気持ち良く受けて下さいました、早速検証されたらしく、今のところ正常との事、私のつなぎ方がおかしかったのかな。

歪み率は0.02以下との事、かなり優秀です、はじめに話されておりました「歪みのないアンプを作ります」この言葉が嬉しかったです。

今更キットで真空管アンプを作るのも面倒だし「大した音にはならないだろう」そう思い、アンプに精通された本物の方がいないものかとあちこち検索して、ある方に教えていただき、一緒に聞きに伺い驚いたのです。

平野さんははじめ私にこう言いました「大したことなかったら大したことない」と言って下さいと。

私の作って頂いたマルチシステムは総て、スタンダードなものでなく、ボリュームスイッチやレベル調整スイッチやトランスや端子にいたるまで、細やかに打ち合わせ納得で作って頂いた別注です。

聞かせて頂いたものとも全く違いますが、イシノラボ独特な音色がなく、録音されたものを正確にそのまま伝える、そう言えるでしょう。

優れたアンプとは、凄いとさえ気付かない程穏やかな音です、こもった感じはなく、情報量がとても多いのです。

普通のアンプとはどこか作った方独特な音色があるものですが、イシノラボのアンプには独特な音色がなく素直な音がします。

しかし、使い手の技量も必要になります、私は作者の平野さんに自分のオーディオ感や、部屋の写真や電源の取り方を説明させていただき、設計製造に関わっていただきました。

平野さんは、写真を見るなり「いい音がしそうな環境ですね、音が聞こえて来そうだ」とお褒めの言葉をいただきました。

オーディオアンプは作者と使い手が上手く出会い、初めて優れた音を鳴らすのだと思います。

使い手は優れたものを依頼したらただ待つのでなく、お迎えする為のお膳立てをしておかなくてはなりません、私がそうだったように、私がその時どれだけの事をやったのか、過去のブログに何度も書いて来ました。

スピーカーだけでも、アンプだけでも、優れたハイエンド機材を使っても、それだけではいい音になる事はないのです。

しかしそれにしても、イシノラボのアンプは素晴らしいと私は思います。

EIコアのパワーアンプは、暫く入院となりました。

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