自作ネットワーク、その後。
前回の呟きで最後に語った、気に入れば何でもありと言うのは、少し言葉がおかしいと後で気付いた、やはり、セオリーはきっちり守った方が良い、私がたくさん間違えたように、あまり飛び越えたところに良い音は存在しないようだ。
一瞬自分でやった達成感から勘違いで良くなったと思う事はあるが、やはり何日かで気付くと思う。
大変失礼しました。
話しは変わるが。
以前にも話したが、半田をすると72時間は真価は出ない。
これは錯覚ではない、真剣にオーディオをやってれば誰にでも分かる。
半田したばかりの時は、半田が熱で溶けリフレッシュし活性化るので、異様に良い音になり、次の日にはだんだんくもって元気がなくなり、二日目には少し跳ねた感じになってくる、三日間たったら総ては融合し、、落ち着いてその反面、粗も正確に出てくる、そして一週間が経てばそれが正しかったのか間違いなのか分かる訳だ。
面倒だがこればかりはどうにもならない。
かといって無半田のネジ止めピン端子の音など跳ね上がり、明るくお話にもならない、みんなそれをクリアーと勘違いしている。
本当のクリアーとはしっかりしていて情報量が多く、滑らかでうるさくならない音の事だ。
そしてもうひとつ、お持ちのソースは何をかけても上手く鳴らなければならない、特にJポップである、もしも上手く鳴らないソフトがあったら、ソフトの録音ではなく、自分のシステムを疑うべきだ、気に入ったソフトだけ上手く鳴れば良いならば、それは最早オーディオではない、立派に狂っている正にマニア(オリジルをそのまま使っている人はマニアと私は言わない)だ、実は私はマニアがあまり好きではない、根拠も財布も乏しく、自分だけの殻に閉じ籠り、間違った情報を世間に流し、時には他人の音を悪くする人(本人は悪気はないのだろうが)がたまにいる。
これが実は、悪意がないので、かなりたちが悪い。
話は少しずれたが。
ネットワークや自作アンプの中の部品の足のネジ止めも同じである、半田をした方が良い。
ケーブルやネットワークや自作アンプはそれだから難しいのだ。
半田はゆっくり融合するからどうしても三日はかかる。
またネットワークの話しに戻るが、私はギタリストのローリンドアルメイダが好きだ、ある日、それを聞いていた、音が重い事に気付いた、実際のギターはもっとフワッとしていて芯があり、軽く包込むように質量感のあるスケールと強さががある。
これはひょっとするとDALEの固定抵抗の許容入力が10Wと大きすぎるのかも知れないと思った。
調べて見ると、同じDALEの消し炭色の抵抗には、その下に5Wと3Wのある事が分かった。
それまでは余裕があった方が良いと勝手に思っていた、しかし抵抗はコンデンサーやコイルとは違う、よく考えてみると、ドライバーやツィーターにそんなにパワーが入る筈がない。
多分抵抗の過剰な重い被服が、音の鮮度を落としているのだと私は思った、秋葉原の海神無線に行き、両方買ってきて、先ずは5Wを繋ぎ、一週間聞いてみた、やはりかなり鮮度や響きが変わった、音がかなり軽くなった。
そして3Wを繋ぎ一週間聞いてみた、こちらの方が遥かに、のびのびして開放的だ。
でもツィーターは少し違う結果になった、3Wでは明る過ぎてうるさかったので、こちらは5Wで落ち着いた。
これが決まった事により、一先ずネットワークは終わった様だ。
しかし、少しすると、また何かしらの不備がその内に出てくるだろう。
我が家のネットワークの総て。
ウーハー130Aで能率が101dB800Hzカット。
ドライバーLE-85で能率が108dB800Hzと5000Hzカットでマイナス10dB
ツィーターH-105で能率が108dB5000Hzカットでマイナス8dB
である。
少しドライバーが弱いと思われる方もいるとは思うが、コーラルのホーンと合わせて、私の耳ではこれがベストである。
ホーン臭くなく、歪み感のない整った静かな音で、JBLとは思えないモニター的な音になった。しかし、ボリュームを少し上げるといきなり豹変する、誰も体験したことのないJBLとなった。
しかし一般的なJBLファンには物足りなさを感じる人もいるだろうと思う。
しかし、歴然と正しい音の定義は確かにある。