technics EAS‐9HH42
久しぶりで繋いでみた、以前から使っていて、音がよく気に入っていた。
二年ほど前、お客様からの連絡で、エール音響のツィーター(1710Be本箱付き)を手放したいとの事、安価で譲っていただいた、優れたツィーターだが能率が118dbである、私はその能率を危惧していた。
ウエスタンスピリッツはJBL130A能率は101dbを軸としたスピーカーシステムである、能率を下げず他のユニットと帯域バランスをとれる。
振動板はベリリュームとの事、甘さのない芯のある音だ、何の不満もないがtechnicsを再び聞いてみたくなった。
以前使っていていた頃は他が中古の機材だった、なので総てが新たになったマルチシステムではどんな音になるのだろう、とても気になった。
エール音響のツィーターのクロスは8kだった、マイナス17dbで繋いでいた、technicsも同じ8kクロスにしてみた、こちらは能率が101dbなのでウーハーと一緒、したがって絞らずに鮮度の高い音を聞けるとふんだ。
やはり鮮やかな芯のあるソリッドな音である、数年前オーディオフェアで会った元technicsの営業マンだった方に聞いた、今、同じ物を作ったとしたらとんでもない値段になるとの事だった。
technicsは、昔から音のいいものを作っていた、今聞いてもそう思う。
先に書いた通り、ウーハーの能率を軸としたオールマルチシステムである、エール音響のツィーターは17db絞っていた。
しかしtechnicsのツィーターの能率は101dbである、全く絞ることなく今のシステムとバランスする事になる「悪くなる事はないな」繋げてみなければ分からないがそう思った。
さてその音は…少しくもっていた、エール音響のツィーターは優れていた、やはりツィーターは能率を絞ってはいけない、これは若干あった。
ムターのヴァイオリンが、XJapanトシのフォーエバーラヴの高い声が、それを教えてくれた。
エールは私のシステムでは、バランス的にかなりツィーターを絞る事になるが、それでもやはりエールが遥かに上だった。
そのものが元々優れた特性を持っている事が条件になるが。
今回technicsのEAS‐9HH42は元々名機と名高いのです、そこに付属されているアクリルのショボいツィータースタンドと合わさる事により、初めてこの音質を形成している事も分かった。
少し聞いて再びエールに戻した、やはり気品がある付帯音もない「やはり値段値あるな」そう思った。
磁束密度や振動板(ベリリウム)が違う、 やはり世界一と言われたエール音響である、excellent!
しかしこうも言える、technicsはウエスタンスピリッツのシステムと音色の時代が合うのかも知れない。