日増しに壊れて行く英ちゃん
本日はオーディオのお話でなく母親のお話です、暫しお付き合い下さい。
酷いものです、遂に完全に会話にならなくなりました。
まともにとりあっていてはこちらまで壊れて来ます、母の介護は健康な我々夫婦にしか出来ません、こちらがおかしくなっては母親はどうすればいいのでしょうか。
なので母が何を言っても「あ~そうかそうか」と聞き流す事にしました、否定すると母のプライドが傷つき更に壊れるからです。
これは我々夫婦の自己防衛でもあるのです。
去年亡くなった父は自衛隊あがりで、若い頃から寡黙な人でした、母が認知症になると更に話さなくなったのです。
認知症になった母と耳が遠く、声が出なくなった二人の生活は酷いものでした。
「ボケた者勝ちだ」こんな言葉があるくらいです、母は何にも分からず天下太平だと思います。
そして二週間前に、母の姉と妹が久しぶりで北海道から出て来ました。
当たり前ですが、二人とも歳をとりました、二人で半人前といった感じです 。
妹の方はこちらに家があるのに姉を頼り北海道へ行き、二人で暮らしていましたが 、それもままならなくなったのでしょう、二人で医療介護付きのマンションを借りたみたいです。
母はその二人と比べてもやはり元気だと思います、そして初めて気付いたのですが、妹の方がどうやら認知症になって来たようです。
腎臓が悪く足は三倍位腫れ上がっているのです、これはたぶん父の時と同じで、利尿剤の影響で認知症を発症したのではないかと思われます。
おばあさん二人ではとてもではないが、戸建てでは暮らしていけません、これが歳をとった人間の末路であり現実なのです。
手を貸そうにも千葉と北海道ではどうにもなりません、そしてこちらには認知症が進んでしまった母を抱えております、なのでお互いが自立するしかないのです。
自分で 言うのも変ですが、母は幸せな方だと思います。
最近、近所の認知症の方が徘徊したらしく、一週間ほど行方不明になっていたのですが、自宅の近くの草むらからご遺体で発見されたようです。
一日中訳の分からない事を話しています、たまに何かを訴えてるサインがあるのでそこだけは真剣に聞きますが、後は聞き流すのが一番です。