電源ケーブル単線化
ウエスタンスピリッツの電源ケーブルは、ずっと太めの赤黒のスピーカーケーブルを、ノイズカットトランスの一次側まで繋いできた、誠にお恥ずかしい限り。
日々色々あり、忙しさにかまけてきた、そろそろ総てを決める時だ。
私が電源ケーブルと定めたのは、どこにでも売っている日本製の太さ1.6mmのPEW「ポリエステル線またはエステル線とも言われる」単線である、ポリエステル被膜はこすれや熱に強い。
太さは1.6mm、プラスマイナス共に一本ずつ絹巻きして平行を保たせハーネスして作る。
もしくは被膜が強いので、絹巻きもハーネスもしないで作る場合もある、今回検証したいのでこの方法をとった、端末は気を付けて剥離したので、一カ所の不具合もなかった、200vも六ヶ所あるので慎重に配線をした。
これをノイズカットトランスの一次側まで総て交換した、と言うよりは、二股で一つのノイズカットトランスからとっていた仮の配線だったので、休んでいた残り二台のノイズカットトランスも繋いだ、その数合計で九台である。
私は以前も書いたが、回遊魚のような性格なので、一旦動き出すと妥協なく終わるまで止まれないのである。
これで総ての機材に単独のノイズカットトランスが納得のケーブルで繋がった。
ボーカルがポンッとセンターに小さく浮かんだ、穏やかで滑らか情報量が増えた、この変化は配線の取り方もあるが、今回作った横型ラックに変更したのも大きく貢献してると思う。
協力してくれた家内に大感謝する。
そしてその点音源から気持ちよく広がり潔く消える、立ち上がり立ち下がりが見事である、やはりこの単線は太さに優れている。
ウエスタンエレクトリックの単線には、この太さ(ゲージ)はないのである、微妙に細く、微妙に太く音の為にちょうどいい太さがないのである。
しかし絹巻きとハーネスはやはり必要な気もする、でもこの音も少し響きがあり、輝かしく甘くチャーミングかもしれない。
絹巻きとハーネスは少し、音をクールにするようである、そして落ち着いていて穏やかになる。
このケーブルに交換した事で、音はまだまだだが完成へ近付いている気がする。
今回CDPとマスタークロックジェネレーターの四枚板の天板の真ん中に、厚さ0.1mmの銅板(銅板も気をつけて見てみると裏表がある)を挟んだ、これによりアナログとの差がかなり埋まった。
CDPの音もなかなかホットになった。
やっと電源の単線化が終わった、後は配線をもっとシンプルに綺麗に。
と思い三日間きいていたら、ウーハーからだけノイズが出てきた、今までよりラックの後ろに設置したノイズカットトランスの数が増えた、極僅かなノイズだが気になる、多分これが原因と思われる、それぞれにノイズカットトランスどうしの距離を持たせる必要がある。
トランス同士の距離が近いのだろう、トランスをケースに入れ、そこにグランドを落とせばノイズは止まるだろうが、音は伸びやかさを失う筈である。
やはりトランス同士は、適度な距離が必要である、最後までしっかり終えたい。
その為には機材からの電源ケーブルの長さが必要になる、秋葉原の九州電気へ探しに行った。
何で九州電気へ行ったのか、ラックを作る前にクレルの定価58万円の電源ケーブルが安価にてオーディオショップで販売してたのを見つけ、三本購入して聞いてみた、ボケていて酷い音だった。
今までも研究と称し沢山の極太ケーブルを使ってみた、どれも五十歩百歩で、雑誌等で紹介されてる試聴レポートとは程遠い音質だった。
皆さん高級ケーブルを聞いて納得しているのは、思い込みである、沢山お金を支払ったのでいいと思いたいだけである。
今回の探し物(電源ケーブル)は直ぐにみつかった、なかなか良さそうである、探していた同じものがなかったので、少し太めのタイプを11本購入して来た。
値段は想像通り激安だった、インレットが付いていて、5mで一本2千円しない、極太ケーブルを使うあほらしさもない、普通にいい音になるだろう。
さあっ!一気にやるぞっ!!