XLRケーブルを繋いでみた
このお話はタイムラグがあり、少し前の出来事である、実際のウエスタンスピリッツは更に先へ進んでいる。
この極太のXLRケーブルは、かなりの音だとのふれこみだったが、音に解放感がない、帯域が狭く中音域がうるさい、高域も低域も伸びない、つまり音が固く絡まった感じ、昔聞いた感想と何ら変わらなかった。
期待していたが正直ガッカリである、この感想は暫く聞いてみてのお話である、慣らしは終わっている、そして音も太いが定位も太い、いや太いのではない甘いのである。
本日このケーブルの最終的判断をした。
スタジオやコンサート等のPAならば、配線を長くしてもロスは少なく、足などを引っかけてもバランスケーブルは抜けない、そんなメリットは確かにある。
しかしウエスタンスピリッツは、そんなにケーブルを長くしなくても届くように機材を配置している、配線はほぼラックの裏なので、ケーブルに足を引っ掛ける事もない。
肝心なのは音質である、エリック・クラプトンのアンプラグド等は確かにこのケーブルに合っているとも言えるが、クラシックを聞くと、そのあらが見事に露呈される。
大ざっぱで繊細さにかけると感じる、CDPの出力端子を切り替えて、普通のウエスタンスピリッツの絹巻きリッツ線RCA端子のケーブルに繋ぎ換えた、こちらの方が、ダイナミックレンジも広く、開放的でのびのびしていて品がよく、音が自然である。
音は小さいが、RCA端子のケーブルの方が私は圧倒的に好きである。
しかし世間にはどうしてXLRケーブルがこんなにはびこっているのだろうか?
訳が分からない。
そしてS P‐10MK2(アナログ)で同じソフトを聞いてみた、言葉は悪いが、まるで大人と子供の差があった、音離れ、奥行きや高さ厚み、前後上下左右の広がり感や空気感、そして定位、総てが最高である。
今更ながらその凄さに思わず息をのんだ、システムは以前と全く変わってないが、今回部屋を片付けラックを一つにまとめ、機材の配置も考えた、書いてないが色々音の為に、小細工も施した。
この変化はかなりのものをもたらしたのだろう、このシステムに極太XLRケーブルは必要なしである。
何年経っても昔聞いた感想は全く変わらない、遠回りもしたがその経験も無駄になったとは思えない、まだまだだが、ここに到達するべく私は確実に歩んできたのだと思う。
CDも悪くはないが、やはりウエスタンスピリッツはアナログである。
個人的に思った、アナログが上手く鳴らないシステムは駄目である。
エリック・クラプトンのアンプラグドは、アナログで見事に蘇った。
それにしても、今回の定価が高いだけのXLRケーブルは、作りや端子は素晴らしいが、うるさく実に酷い音だった。
騙されないように願う。