オーディオの道のりは遠い
オーディオは本当に時間がかかる、分かっていない事に気付くまでに時間がかかるからである。
また人は分かっていない自分を、なかなか認める事が出来ない。
何度も書いたが、鳴らないのにも鳴るのにも必ずちゃんとした理由がある。
普段の生活習慣総てをなかなか変えられないからだと思う、私も含めなんにも変わらずひたすら同じことをやっている、私は最近家内に促され色々動いてみて改めて気がついた、やはり私もまだまだ分かっていなかったのだ。
そして直ぐに答えを出してしまう、何かを変えたら音が変わるのは当たり前で、本当に良くなったのか?これが大切である、そして私は生業なのでその理由を公開する必要がある。
追加すると大抵は余計な音が付いたのに気がつく、しかし殆どの方はそこに気がつかない。
私の場合、散々アホみたいに色々やってみて、最後にたどり着いたのが木材である、特にイタヤ楓や青黒檀である、イタヤ楓は美しい弦楽器の響きやホール感、青黒檀はズバリ解像度である、当然どちらにもメリットデメリットある。
でもイタヤ楓も青黒檀もやはり使いどころなのである、しかし合わせると殺し合うかのように全く駄目になる、どこにどの様に使うかのセンスが問われる。
この実験にもかなりの時間がかかり大変だったのである、その理由はならしの時間がかかるから。
敷いたものがオーディオに都合よくなる時間の事である。
後は見た目もある、以前私はリスニングルームをブログで公開した。
板を沢山重ねスピーカーやラックや機材の下に敷いた板の様子である、その後にマルチラックを自作したときの様子である。
適当な考えで作ったのでなく、一枚一枚追加したり外したり、カットアンドトライを繰り返し答えを出したのである、しかし、ラックが多すぎて部屋も汚くこれでは駄目と気がつき、作り直したのである。
この方法は、今の音を構築する上で、絶対に必要な事だったのである。
これ以上一枚抜いても足しても、良くならないのである。
そして私は色々優れた機材を紹介して来た、私は一つを探すのに2~3年は時間をかける、昔は名機だったものも経年変化や改造で怪しいものが多い、本物だけを見抜く経験と感性を持ちたいものである。
お薦めした型番もズバリ書いてきた、同じメーカーでもそれ以外のものは駄目ではないが、私は使った経緯から書いている、じっくり探して使ってみていただきたい。
待てない人は損をする事になる、オーディオは遠い茨の道である、何も急ぐ事はない、じっくり腰をすえよう。
今のオーディオシステムから不満を見つけ出す、そして何故?を考える、それからでも遅くはない。
以前作ったマルチラックも、板をガッツリ敷いた横型ラックも総て処分して今はもうないが、やってみて沢山の事を私はそれらから学んだ。
早く気がつき構想を練った上で、センスよく対処する、これが一番大切である、一番やってはいけないのは、ケーブルで音のバランスをとる事である、私でも出来ない。
オーディオの道のりは遠く険しいのである。
分かっていない自分に早く気付く事が大切である。