特注のリッツ線
このお話は少し以前の内容で、風邪はもう治っている。
先ず本題の前に、このブログは、なかなか端正に鳴らなかったJBLから所謂まともな音を鳴らすことが必要と始めた内容である。
しかしどんなに音を追っても更なるあらが次から次へと出てきて、色々対策を打ってきた、まともなシステムに繋がないと間違えたケーブル作りになると思うからである。
上手く鳴らす為には色々な知識と経験が必要になり、実に多岐に渡り広い知識が必要である。
更にやっていくとJBLが信じられない位鳴るようになった、なので自己満足では全く歯が立たないのである。
色々言われる方もいらっしゃいますが、私は生涯このスピーカーシステムを換える気はさらさらない。
確かにツィーターだけはエール音響を使用しているが、本当は今自分が嫌いなJBLのツィーターも私の能力不足で鳴らせないだけかも知れない、そう思っている。
色々やってきて分かった事は、本当はオーディオの音に好みなどと言う言葉は存在しないし、ものを換えて分かるのは「使い切れてないだけだな」こう思う。
独特であってはならない、こう思うが総てをブログで書ききれない、この言葉に尽きる。
話は本題へ、向かって右側が今回特注のリッツ線、左側が以前作っていただいたリッツ線である、太さがまるで違うのが下手な写真でご理解いただけるだろうか。
前回は韓国製で今回は日本製である、外被であるナイロンの質と厚みが少し違う、韓国製は薄く色も少しまばらになっている、日本製は少し分厚くしっかりしている。
おことわりしておくが双方ともに使い方によっては、かなりの音質になると思う、今回、更にシンプルを目指した。
なまじ馬鹿な事を注文先へ伝えるとこちらも笑われる、なのでこちらもそれなりに知識をたくわえ理論をもって伝え、相手にご理解願い、理解していただいた上で作っていただく必要がある。
「0.12mm被膜単線を108本束ね、更に外被にポリエステルを巻いて下さい、素線の被覆も出来たらポリエステルでお願いします」これが今回の注文内容です。
今回一旦出来上がったものは、外被のポリエステルが巻かれてなかったので、更に時間がかかったが、巻き戻し、再度、外被を巻いてもらった。
シールドを施して作る為、ショートする可能性があるからである、ポリエステルはポリウレタンよりは丈夫であるが、それでも不安である。
そうして今回の特注リッツ線は見事な出来で完成したのです、前回は韓国製、今回は日本製で外被の性能も、捩りのピッチもまるで別物、この精度が 音質に影響 しない筈はない 。
今までは0.12mm単線を27本、それを4本捩って、その上からマスキングテープを巻きつけてシールドを被せていた、これで108本だった。
ところが捩った上から更にマスキングテープを巻きつける為、エアーギャップが出来てしまい、表面がボコボコしていた、見た目も良くないし、音にも何がしかの影響があるのではと思っていた。
今回0.12mmポリエステル被膜単線を108本束ねていただき、そこにポリエステルの被膜を巻いていただいた、つまり一本にまとめていただいたのである。
実際にケーブルとして作ってみないと分からないとは思うが、見ているだけで良さそうな気がする。
更にいいケーブが出来そうです。