一カ所だけを見るな
例えば低音が気になったとしよう、違和感のあるところを改善しようとした時、そこだけを見ていては分からない、今回の私がそうだった、ノイズカットトランスである。
一カ所に繋げて良かったからと総てに繋げてしまった、事もあろうに二年も気付かずに聞いていたのである、やはり万能なものはないと思った。
しかしある程度の答えなら確かにあると思う、スピーカー自体が発する振動です。
機材全部が同じラックに収まってるために起こる、パワーアンプのトランスの唸りが、他の機材へ伝わり機材本来の性能を著しく劣化させる事も分かった。
後は生活音である、階下等から伝わってくる冷蔵庫のサーモスタットが入る時の音や、バス乾燥機の音や、洗濯機やエアコンの室外機の音等が挙げられる。
普段は気付かないが、部屋が静かな深夜にラックに耳をあて聞いてみると結構リアルに聞こえるものです。
これら総てはラックを介し機材へ伝わり、何がしかの悪さをしていると思う。
後は電源から飛び込むデジタルノイズや、アナログプレーヤー等のモーターのパルスノイズはノイズカットトランスを入れてもとれない。
これらを少しでも抑えようと、スピーカーやラックや機材の下に質量のある音の為に優れた板を敷くと、思ったより遥かに効果があった。
電源トランスの大きなパワーアンプをラックから下ろし、少し距離を持たせ、更に質量のある木材を敷いて設置すると、それだけで音は左右に広がり、帯域の広い穏やかな音になる。
スピーカーやラックの下に付いてるキャスターは可能ならば外すべきである。
キャスターは移動し易く便利であるが、下からの振動に弱く、再生音にエネルギーロスを起こす原因に繋がる。
しかし本日書いてきた内容は、オーディオを真剣に見つめた者なら誰でも気がついている事だが、誰もが安易な方法へ逃げてしまうため、正攻法とは言えない改善だと思う。
よく考えて妥協なく丁寧にしっかりさせれば音は改善されると言う事だと思う。
それには一カ所だけを見ていては、駄目な所の改善は叶わない。
自分なりに色々考えてみる、そして丁寧に行動にうつしてみる事だと思う。
行動力のない人間はそこで止まってしまいます。