SPYRO・GYRA CATCHING・THE・SUN
始めに、私はレコードを紹介しているのでなく、以前とは違って鳴り方が変わったと、システムを良き方向に改良出来た違いを述べている訳です、以前は上手く鳴らせなかった同じレコードでもこんなに上手く鳴って来ましたよと言う事です。
このレコードも、もう、以前の様に、うるさくはならないだろう、そう自信をもって久し振りに針を下ろしてみました、因みに、今までは自分のJBLオールホーンシステムで何度挑戦しても駄目でした、薄っぺらくてうるさくなっていたのです。
しかし今日聞いたスパイロジャイラは、思った通りの、ソリッドでストイックなカッコいい録り方でした。
このレコードはシステムがボケていたり、調整が決まっていないと、うるさくなったりつまらなかったり、とても難しいのです。
過去に、このレコードを鳴らすのを諦めた方も多いのではないでしょうか?
シンセやソプラノサックスやギターが絶妙に折り重なり、その総てがまるで丸裸にした様に綺麗に分離しながら演奏として綺麗に繋がり、緻密に奥行きをもったシンバルが奥の方から綺麗に点音源から広がる、そしてベースやバスドラが、全体のバランスを実に上手くとる様に録られているのが分かります。
これは正にミキサーによって作られた録音芸術だと私は思います。
総ての音が米粒の様に一つ一つ立っています。
このレコードは、こう鳴る筈だと、ずっと思っていたようにやっと鳴りました、やはり指向性の強いオールホーンスピーカーシステムでも音はスピーカーより外側にもちゃんと広がるのです。
こうなれば更にもっと分厚いチークの板(三センチ厚)に、ネットワークを分離して作り、各々、ある程度距離をもたせて、ケーブルは最短距離にてしっかり設置する事が要求されます。
しかし、今の部屋ではもうそれを出来ないのです、もうスペースがないのです、私はリスニングルームを作る事が本当に出来るのでしょうか?少し不安になって来ました。
そこで、更に遥かな高嶺を目指すのみです。
神様ー!頑張れっ!俺っ!