モノラル専用フォノイコライザー
最近HMVのアナログ復興盤と、OJCのジャズ復興盤再生にはまっている。
家内と色々ネットなどで調べてみた、するとOJC(オリジナルジャズクラシックス)と言われるだけあり、約20数年前に集め再販されたレコードは、オリジナルどおり結構な数がモノラル盤だった事が分かってきた。
盤のセンターレーベルにしっかりと明記されていた、写真にあるように、どこにもステレオとは書かれていないのである、当然ジャケットにもステレオとは書かれていない。
マイクログルーヴとは細い溝と言う意味である、しかもレコード盤の音溝をルーペで見てみると、その溝は深いのである、つまりモノラル盤と言う事である。
私はずっと気付かずにステレオの針で聞いてきた、DL‐103を購入し聞いてみた時、妙に聞きやすかった、丸針だったからである、どうりで楕円のステレオ針で聞いてもつまらない筈である、ノイズが多く古臭い音だった。
そしてモノラル専用のカートリッヂも購入して、聞いてみたが、それだけでは音が古臭くて情報量が少なく退屈だった。
モノラル専用のカートリッヂとフォノイコライザーを使うようになって、ターンオーバー(低音の周波数)とロールオフ(高音)を調整してみて、初めて私はモノラルの素晴らしさに開花したのである、購入したサウンドボックスがしっかり作っているので実にあわせやすい。
録音年代やレーベルによってRIAAが統一されていなかったのである、これを復元する事により、RIAAが整い聞きやすくなるのである。
やはり本当につまらないレコードはほんの一握りだけである、それだって旋律や楽器や音楽の構成の好みの範疇にとどまるのだと思う。
何が言いたいかというと、モノラルは既に確立されていて、古臭くさい音ではないのが分かる。
使うこちらが何にも知らず、訳の分からない再生をしているから古臭い音になるのです。
モノラルレコードは、単にモノラル専用のカートリッヂだけ取り替えて再生しても、真実は聞けないのである。
現代のステレオ盤と何らかわりはなく、寧ろ鮮やかな録音が実に多い事が分かった。
気をつけていただきたいのは、例えOJC盤でも、レコードのセンターレーベルにステレオと明記されたものもある、これは間違いなくステレオ盤である。
その盤はモノラル専用カートリッヂで聞いても、楽しいレコードにはならない、ステレオ盤はステレオ再生に限る。
特にジャズはステレオとモノラル録音を同時に録っていたのである、その場合、総てではないが、モノラル録音の方が音は良く感じる。
そしてルディー・バンゲルダーの録音には、リバーブがかかっている、日本製のビチョンビチョン言うリバーブでなく、しっかりとUSAの本物のスプリングリバーブが軽くかかっていて、これを上手く再生出来たら素晴らしい。
モノラル再生がしっかり出来るとそこまでしっかりと聞く事が出来る。
フェンダーのギターアンプの名機、ツィンリバーブのようなあの本物の品のいいリバーブが初めて聞けた。
覚えているが、30年前のジャズ喫茶の音は、ただ音が大きいだけで実に酷い音だった、オリジナル盤と称するモノラル盤も古臭くて聴けたものではなかった。
そして思った、私はこれが聞けるからJBLが好きなのだと、でもクラシックもまだまだですが、かなり鳴ります。
みなさん、もっとアナログレコードを聞きましょう。
ステレオ盤はステレオカートリッヂで、モノラルオリジナル盤はモノラルカートリッヂにRIAA補正イコライザーを繋いで聞いてみたら真実が分かります。