パグリアッチ
パグリアッチは道化師と言う意味らしい、プラシド・ドミンゴとマリオ・デル・モナコの声を聞き比べてみた。
黄金のトランペットと称されたデル・モナコの声は、とにかく強く感情がこもっていて、こちらの胸に来る。
比べてドミンゴの声は綺麗だがモナコの声より柔らかい、よって張り詰めて伝わって来るものが弱い、いくらアナログで、ボリュームを上げても、答えは変わらない。
モナコは60歳で引退し67歳で亡くなったと聞いた。
声だけでは語れないモナコの鬼気迫る凄い気迫を感じる、言葉は変かも知れないが、日本の歌舞伎を思わせる演技力である。
これをオーディオでドミンゴの声をモナコのような声に再生しようとするから、 帯域バランスが崩れるのだと思う。
ドミンゴの声はドミンゴの声でしかない、やはりデル・モナコの声を最高に鳴らす努力が必要と個人的に思う。
しかし、どだいマリオ・デル・モナコ の声などオーディオから一度も聞いたことがない。
これが現実である。
これを求め作ってきたのがウエスタンスピリッツの帯域バランスである。
マリオ・デル・モナコの声は、他の誰とも違う、個人的に素晴らしいと思う。