エアコンクリーニング
この家が建って丸五年と四ヶ月経った、父もいなくなり母も施設へ入る事が出来た、ひたすらやるべき事を出来る事から片付けて来た。
五年四ヶ月とはこんなにもほこりがあちこちたまり、エアコンの内部はカビだらけ、エアコンクリーニングを頼むなら今しかない、そう思った。
エアコンは全部で五台ある、しっかりしたクリーニング屋さんで、一台二時間位かけてやっていただいた。
特に煙草を吸っていた三階のリスニングルームが酷かった、煙草のヤニとは油汚れである。
そして二階の寝室である、家内が寝ている方へ付いている、そのエアコンからたまに夜中に水滴が落ちてくるらしい。
この部屋は煙草は吸わないが、綿埃のようなものの上を結露した露が流れルーバーに落ちてそれが家内の顔に落ちて来るのだと思った。
クリーニングを終えたエアコンを見てみると、気になっていた埃は綺麗になくなり、羽の奥まで見通しが良くなった。
多分これで平気だと思う、良く眠れるね、良かったね、暑がりな家内は喜ぶだろう。
後は一階の父と母が暮らしていた部屋である、母はひどい認知症だったのでお風呂に入らなかった、その体臭までもがエアコンの内部にまでこびりついていた。
それと丸五年ずっとつけっぱなしだったエアコンなので、内部にまで黴がまわっている感じで、ルーバーまで真っ黒だった。
それが今日で綺麗になると思うだけで気分はハイになる、何よりもスカッとする。
エアコンは総てとても綺麗になった、除湿のかけはじめは臭かったが、その臭いも全くなくなった。
家内の顔にかかっていた水滴もなくなった、三年後また依頼しよう、そしてフィルターの清掃を頻繁にやろう。
精神衛生上すっきりした、さて仕事へ行こう。