Cadenza BLUEがお釈迦に
少し前の事だった、クラシックレコードを聞いていて異音がした。
カートリッヂをよく観察しでみると、ダンパーが弱ったのか、ボディーの底がレコードに接触して異音が出ている事に気がついた。
針圧を調べてみるが適正針圧2.5グラム正確にかかっている、再度レコードに乗せてみてもやはりカートリッヂの底が接触している。
確かに先週荻窪の櫻井さんのケーブルが完成したときCDに繋げてみた、アナログがCDに負けていた、その時から既におかしかった事になるのである。
確かにここ一ヶ月ジャンルを選んでいて、ジャズが上手くならなかった、櫻井さんのシステムを聞きその差に気がついたのだと思っていた。
Cadenzaはスペアを所有していたので直ぐに付け替えたが、交換して二年でダンパーがヘタるようでは困る。
やはりアナログがCDに負ける事はない、ダンパーは少しずつ弱って来るので、なかなか気がつかなかった。
スペアもいつどうなるか分からない、今の内に針交換しておかなければならない、そう思った。
SPUやコントラbはあまりこんな事にならないと聞く、やはりハイエンド時代の商品なので、細やかな音まで拾おうとダンパーが柔らかく作っているのかも知れないがこんな事では困る。
まあ確かに振り返ってみると、夜中に酔ってレコードを聞いていた事もある、私が何か有り得ない事をしているのかも知れない。
でもSPUは未だに健在である。
しかし改めて色々聞いてみると、Cadenza BLUEは優れたカートリッヂだと思った。
端正な整った帯域バランス、高いトレース能力、広い再生周波数、深く切れ込んだ音、そして色気。
何よりルビーのカンチレバー、付帯音が少ない、しかし分からない方には何を語っても無駄、同じ土俵にのるとこちらも同じ輩と思い諦めた、彼らは相手は誰でもよく、自分の苦しさをこちらにぶつけているだけ。
ならば私は私の道を進むだけである。
オルトフォン、カデンザブルーよ…永遠に…
そして昨日針交換へ出してきた。