デノン(旧デンオン)DL-103
このカートリッヂの事を私は何度もブロクで語って来ました、もう安定しただろう、ネットワークと同じく何度も思いました。
しかし、最近は季節がやっと春になり、室内の気温も少しずつ上がって来ました、とうぜんカートリッヂは生き物の如く変化し続けるのです。
そうカートリッヂだけではありません、オーディオは魔物(妖怪)です。
この時代に私はあえて新品で購入してみて、早、半年あまり、色んなレコードを色んなありとあらゆる場面や時間で、様々なジャンルを聞いて来ましたが、DL-103は、結論から申します、とても優れたカートリッヂだと思います。
何で今、この時代にDL-103を私が購入したのかですが、ネットオークションで購入したたくさんのカートリッヂの中古品があまりにも酷かったからです。
新品ならば不良交換もききますし、様々なサービスも受けられるのもありますが、私はこう考えたのです、若い頃は安いカートリッヂだからとトーンアームのメモリを信じて、針圧をかけたりしていて、私は真価を聞いてなかったかも知れないと思ったからです。
とにかく日本のメーカーは安定したものを作っていますから、トーンアームの調整を細かく行えば、時間と共に真価を発揮するはずだと、考えたのです。
それはある意味当たっていました、安いカートリッヂだからと当時の私は、たかをくくっていたのです、水平、ラテラル、インサイドフォース、針圧、その調整により違いは明らかです、諦めてはいけません、今日こそは決めるのだと思い日々努力する、でも失敗の連続です、しかし妥協なく決まる日は必ず来ます。
話がそれましたが、カートリッヂは発電方式の差により音質の差もかなりあるでしょうが、しかし音の悪いカートリッヂは多分存在しないのでしょう。
何でも良い訳ではありませんが、オーディオはとにかく間違えた情報がたくさんはびこっています、シュアーのV15がジャズむきだとか、そんなのばっかり、読んでいてうんざりします、シュアーをはじめMMカートリッヂは高域に違和感があります、それはどんな音か?と、それを言葉にすると、反論もあるでしょうが、ピアノの音で高いキーを強く弾く所が、潰れて明るくピキーンッ!と跳ね上がる様なキツイ音の事です、頭の上を突き抜ける様な、ピークの様な音の事です、多分針交換を容易にするために、刺さっている所が、甘いのではないでしょうか?MCカートリッヂは、針交換は出来ません(針交換を出来るタイプもある)が、しっかりしていてその音は感じません、私にはMCカートリッヂの方が、自然な感じがするのです。
トランスかヘッドアンプを使っているかの違いもあるでしょうが、使いこなしもあると私は理解しています、MMカートリッヂのあの音は問題だと思います。
私は総合的にDL-103を優れた音のカートリッヂだと思います。