スピーカーケーブル
スピーカーケーブルは電源ケーブルと作りは似ていますが、違いは、電圧もかかりますが、膨大な幅の周波数と電流が流れます。
電源ケーブルと同じで抵抗が少ない方がいい、なのでウエスタンスピリッツは、プラスにだけリッツ線を使用しています。
当然マイナスは1.6ミリ単線一本です、いかにしてスピーカーに早くストレスなく、電気を届ける事が出来るかです。
ケーブルで音が変わらないと話す方が未だにいらっしゃる、ハッキリとケーブルで音は変わります、素線の質や被膜の質や作り方が大きく作用します。
そのケーブルが理にかなった作り方をされていたらのお話になりますが。
ケーブルはOEM(下請け製造)が多く、自社で作られてるものは殆どありません、それに太くかっこよく作れば高級に見えて、高価な値段で売れるのです。
購入する人がいるから店頭に並ぶのです。
でも私は自作したケーブルに拘って来ました、以前はウエスタンの0.6ミリ単線の被膜を剥離したものを四本捩って、プラスの線としてよしとしていました。
しかし知り合いからリッツ線の情報がありました「まだリッツ線の線の細さの限界と、それを何本束ねて作ると良いのか、まだ誰も研究した人は居ない気がする、やってみたらどうだろう」との事だったのです。
その言葉に私は熱くなったのです、毎日図書館に通い、リッツ線の理論を勉強しました。
しかしその内容からして、膨大なパターンで作ってみないとなりません、闇雲に実験してもさまよい結果は目に見えています、そして先に出来ていたウエスタンの0.6ミリ単線の断面積を雛型にしてリッツ線を研究して行きました。
そして0.12ミリ単線を27本、このリッツ線はウエスタンの0.6ミリ単線の音を遥かに超えました。
つまり0.6ミリ単線を四本捩った断面積と同じ太さになりますが、リッツ線は一本一本被膜単線の複線になるので、何倍も合計表面積が増えた計算になるのです。
そしてウエスタンの線は0.6ミリ単線の被膜を剥離していたので、捩った総てが導通しています、これは一般的なケーブルと同じで、ただ太くなっただけ、それでも音はかなりのもので、いまでもたくさん使っていらっしゃる方がおります。
しかしリッツ線を研究するにあたり、システムが整った音を鳴らしていないと正しい結果は出ないと思い、システムからまともにしたわけであります。
つまり作ったケーブルをまともなシステムに繋いで検証しないと、正しい答えが出ないと思ったのです。
そして私は消去法でシステムをまともな方向へして来ました、スピーカーが独特なJBLなので大変でしたが、まだまだですが、癖のない音の方向へ変化し続けています。
余計な事はしない、これが私の信念です。
スピーカーケーブルも色々な作り方があり正に迷宮です。
物を一つ完成させるのは実に根気と体力が必要です、しかし何処にも答えはありません。
結局どこかに答えがあるのでしょうが、永遠にある程度までしか、完成はしないのです。