オーディオと建築法と時々階段
オーディオは部屋が命だ、しかし、誠に厄介な話だと思う、理屈は確かに分かる、もし火災があった時など、消防活動の人が家と家の間を通り裏にまわったり、通り抜けたり我々も他の人もそこを通り避難しなければなければならなくなるかも知れない。
日照権の問題や確かに色々あるだろう、しかし思う、建築法はこれから家を建てようとする人々に対し、実に不愉快にさせるかのように絶妙に細かく別れている、私は人に音を聞かせて販売に繋がる仕事をしています、今度建て替える我が家は一階に両親が住むことになる、玄関が一つでは電源は二つに分けられないと言う事なのだ。
電気は仕方がないとしても、玄関が一つではあまりにもお客様をお呼びするのに、生活感が有りすぎる、ならば玄関を二つにして欲しいと話すと建物の総面積が足りないとの事なのだ。
何ともスッキリしない話だ、何を考えても話しは寸止め、自己所有の土地に何も目一杯びっしりに家を建てようと言う訳ではないのだ、そこには少しの猶予と妥協が欲しい、しかし、全くないのだ、ガチガチの法律です。
ならば、お金のある人間はどこまでも有利だ、ローンを組む訳でもないから、いくらでも違法建築のやり放題となる、なんだか面白くない。
今までは真っ直ぐに二階へ上がる階段だったのに、今度は法の改正により、折り返しの階段しか許されない、広くなる訳でもない、しかも手すりも義務付けられている、結果狭い階段は更に狭くなる事になる、お陰で予定より一階二階共に部屋も予定より、少し狭くなってしまった、設計屋さんに知恵をしぼっていただき、何とか以前の家よりは格段に広くはなったが、私はなんともスッキリしない。
三階のオーディオルームは完全防音の部屋になりますが、天井が低く形が変わっていて、そこもかなり強度の問題で妥協なしとはならなかった、それを言っては子供の様なのであまり言いたくはないが、実際のオーディオルームは今の三倍は広くとれる、贅沢は言えない、逆にとてもありがたい。
私のオーディオはエネルギーロスが極端に少ないので、かなり強烈な音です、今は鉄筋の賃貸マンションで、レコードを聞くのに、ボリュームを下から二番目で階下から苦情が来たことがあった。
話がそれましたが、一生の内に何度もする買い物ではないのに、国に操られた鵜飼いの鵜のような気分で何だか面白くない。
それでも、諦めていた戸建てをもてる訳だから良しとするしかない。
何とかならないのか日本の建築法。