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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
移転したものです。

JBLは音のバランスが難しい。


見るからに、いきなり鳴らなそうなスピーカーシステムに見えるでしょう?(笑)私は三十年泣きました、でもいつか鳴るだろうそう思っていました。

もう絶対にこれ以上鳴らせない…何度諦めたかしれません、確かに、非常に難しいオールホーンスピーカーシステムです、JBLはドライバーの音がうるさく、なかなか上手く決まらないのです、やっと落ち着いた音で、クリアーな鳴り方を手に入れました、とは言っても、まだ完全に決まった訳でないことは明らかですが、更にその先が確かにまだあります、でも、大まかにこんな感じです。

また、この呟きが私の主観であり、総てのJBLファン、またはオーディオファンの耳を満たすものでないことを、冒頭で申し添えておきます。

私のスピーカーシステムはJBL4560BKオリジナルボックスを軸とした、スリーウェイオールホーンシステムです。

ボックス オリジナル4560BK

ウーハー 130A

ドライバー LE85

ホーン コーラル AH-500

ツィーター コーラル H-105

で、LCネットワークは自作です。

マイナス6dBクロスです。

ここから本題に入ります。
8Ωのウーハーに直列にハイカットコイル1.6mhが繋がっています、つまり800Hzカットです。

ドライバーも下は800Hzのローカットで、直列に25.0μfのコンデンサーが繋がっています、そして上は、5000Hzのハイカットにするため更に直列に0.25mhのコイルが繋がっています。

ツィーターは5000Hzでローカットする為に直列に、4.0μfが繋がっています。

そして私はアッテネーターに固定抵抗式を使っています、R-1(直列に)6.0Ω、R-2(並列に)2.7Ωを繋げています、要するに私のスピーカーユニットはドライバーもツィーターも8Ωで同じ能率(108dB)なので、同じマイナス12dBとなります、ドライバーとツィーターが同じ能率で同じインピーダンスならば決めやすいのですが、違っているとなかなか上手く決まりません、私が5000Hzでクロスさせているのは、多分あまり違和感がないからだと思います、高い周波数、特に9000Hz辺りになると、特にツィーターはインピーダンスが安定していない気がするからです、私のシステムでは、ドライバーと上手く手を結んでくれませんでした。

私のネットワークは6dBクロスです。

一見するとドライバーとツィーターはウーハーの能率101dBよりかなり低い96dBとなりますが、これでどんなレコードをかけても、しっかりしていてうるさくなりません、しかし、潤いもクリアーさも全く失ってはいません、難しかったです、私と同じウーハーとドライバーならば、私を信じてネットワークを同じに作ってみてください。

部品定数は、ほぼ教科書どおりですが、ネットワークを作ろうと店に部品を買いに行っても、計算どおりの定数の部品はないのです、ドライバーに直列に繋がるコンデンサーは800Hzでカットにしようとするならば、本来は24.8μfなのですが、そこは誤差の範囲の25.0μfにしています、抵抗も6Ωが工業規格にないのですが、秋葉原ラジオデパート二階の海神無線さんはありますが、これは後々とても重要な事になりますので、是非伺って相談してみて下さい。

さて、私は手のうちを明かしました、でもそこにはまだまだ大変なノウハウがたくさん潜んでいます、コンデンサーはあまりパラで使わない様にした方が良いです、パラで使ってもせいぜいが2パラが限界です、私は15.0μfと10.0μfを合わせて25.0μfとしています、位相のズレは思っていた程はありませんが、厳密には確かにあります。

後はどこのメーカーの部品のどんなタイプとレベルを貴方が選ぶかがセンスです、私と同じ様なユニット構成で私の様に妥協なく作れば、同じような音に上手くいけば必ずなるはずです。

簡単なネットワークですが、音は本当に凄いですよ。

私も今は、ある程度出来上がったから話せるものの、ドライバーの上の高い周波数の足りないところをツィーターで僅かにエアー感をだす様にバランスさせています、等と話していますが、それがどれたけ大変な事か、自作ですから見本がどこにもないのです。

妥協なく出来て、はじめてその定数が分かりますが、固定抵抗式アッテネーターはR-1R-2のバランスがとてつもなく難しいのです。

店に行っても、工業規格に部品定数がないからと、近似値を選ぶとこれが大変な事になります、それは何故か?ユニットのインピーダンスがずれて、狙ったカットオフ周波数で切れていない事になります、私はそれで苦しんだのです。

ユニットのインピーダンスが計算上1Ωずれると、えらいことになります。

その鳴り方は、絶えず違和感を感じる事となり、聞いていて鳴らないレコードが増えてつまらなくなり、このレコードは音が悪い、なんて事になる、付け加えておきますが、音の悪いレコードは実はほとんどありません、貴方が鳴らせないだけです、私はずっとそこに気が付いてはいましたが、実際には、なかなか出来ませんでした、とは言っても古い録音のレコードから現代録音の様なクリアーなしなやかな音が鳴る訳ではありません。

そして今、私のシステムで、上手く鳴らないレコードはほとんどなくなりました、特定のレコードだけ、もしくは特定のジャンル特にジャズしか鳴らないシステムは、まだ上手く鳴っていないと言う事ではないでしょうか。

複数あるユニットを一つに束ねるネットワークは実に難しい、諦めた人もたくさんおられると思いますが、諦めないで下さい、オーディオはちゃんとやればちゃんと鳴ります。

ネットワークだけではありませんが、ネットワークは本当に大切です、そしてとてつもなく難しいのです。

ですから私はこれだけ何度もブログに書くのです。

そして、たまには自分が行ってきた数々の接点を疑う事です、耐えずクリーンにしておかないと音の鮮度は気付かない内に少しずつおちています、オーディオに終わりはありません、上手く鳴っていても、これで完成した等と思わないで下さい。

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