ツィーターの位相合わせ
これがスビーカーセッティングの中で最も困難である。
今日改めて思った、暫く合ってなかった事になる、昨夜深夜に小さな音量で聞いていた、すると急に高域が広がり過ぎていて、少し情報量が足りない気がした、新たな違和感である、ツィーターを内振りにしてみたり、外側に向けても一向に改善されない、試しにツィーターだけ内振りにしたままで、ブラスマイナスを逆に繋いでみた、フォーカスがあい、シンバルが奥に下がりドライバーと繋がり、音量が上がって、情報量が増えた、何よりシンバルが潰れたように広がり過ぎない、私はコーラルのAH-500を使用しているため奥行きが長い、ツィーターをかなり後ろにセッティングしている、ボックスの前面から35㎝は奥の、ホーンの広がるところにツィーターの前面を合わせている、ツィーターの位相はホーンとの兼ね合いもあり、置く場所によってころころ変化する。
それにしてもえらい違いだ、低音まで変わってくる、しかも聞いていて耳が縛られる事なく、聞きやすくなった、今まで確かに、お客様の他のメーカーのスピーカーと比べて、確かに我が家の高域は情報量が少なく、よく言えばおおらかに感じていたが、ホーンツィーターの情報量が少ないのは納得がいかなかった。
今までは中域の細やかさの少ないのが原因だと思っていた、しかし位相とは誠に厄介なものである、当たり前だが総てがちゃんと揃わないとスピーカーはまともに機能しないのを今更ながら痛感した。
これは聞く距離や部屋によっても左右されるかも知れない。
私は暫く低音再生にばかりかまけていた、いかに全体を見張らすのが大変なことか、こんなに大問題だとは気がつかなかった、スリーウェイでこの有り様だ、フォーウエイやマルチなど、とてもではないと思う。
今は広がりもあるが、妙な広がりではない、自然なのだ、また聞けるレコードが増えた事は言うまでもない。
音は真ん中に集まり過ぎずに真ん中にもある、二本のスピーカーを全く無視して奏者がいる場所にいるという感じだ、今までScott Hamltonのサックスの息を抜く音は、今からすると少し違和感があった、吹いてる音は吹いてる鳴り方、吸ってる音は吸ってる様に聞こえる様になった、しかしまことに人の耳とは、いい加減なものである、おかしなものでも信じきっていた、まだまだ私も修行が足りないな、今回そう思っている。
しかし気付いて良かった、この位相の問題はみなさんもけっこう間違えてるかもしれない、しかし鳴らしていたらいずれ何かの時に気付く時が来ると思う、振動板が合った音は全くうるくなく、情報量が増えるのだと分かった。
しかしツィーターの位相は位置を決める時にも、同じ方法で過去に散々やったつもりだったが、長い時間色々なレコードを聞いてないと、その時に合わせようと聞いただけで、簡単に分かる程単純な事ではないようだ、時間をかけて気付くものなのかも知れない。