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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
移転したものです。

自分が発する音以外総てに耳を傾けてみよう

道路を走る車の音や、小鳥の鳴き声、実に様々な音がたくさん聞こえる。

そのどれもが中音を中心としたオーディオの様に、あまり鋭い音ではないと私は感じる、しかし、その総ての音は、人の言葉の発音と違い、あまり交わって聞きづらい事はない、それはそれと分かる、私はスピーカーの調整にその感覚を使った、つまりは、ゼロの音を作る事である、音と音の間のゼロの音の事だ、ゼロと言うのは再生音になると色んな種類があるのだ、それを理解した方が分かりやすくなると私は思う。

しかしオーディオの聞き方はかなり違うのが分かる、たえず、どれかの楽器の音に耳が片寄って聞いている、むしろそれを利用するのだ、オーディオは錯覚の鳴り方と言って良いと思う、それとなくかんじる鳴らし方をすればいいのだ、個人的に思うが、それは多分そこになにがしかの違和感を感じているからではないのか。

つまり普通は有り得ない音の出方であり、鳴っているその方向ではないのか、よく、ある人のオーディオは生そのものに鳴っていたと言う言葉を聞く、これは私がおかしいのかも知れないが、私は一度も生の音をオーディオから聞いた事がないのだ。

それは私がオーディオの再生音はそんなものだと決めつけているからなのかも知れないが、今色んな音を聞いていて思うのは、音の鳴っている方向と距離そしてバランスである、これは極端であるが、昔三菱(ダイヤトーン)の郡山工場へ行った事があった、その時に無響室に入った事がある、凄く気持ち悪かった、自分の話している声は宇宙人のようで、音の方向が分からないので、上だか下だか分からなくなり、立ちくらみしたのを思い出した。

つまりそれは違和感だ、普段我々は音が響く世界に暮らしている、だから音が一切響かない所に行くと体の色んな機関がおかしな働きをするのだと思う。

ひょっとするとオーディオの違和感も似たようなものではないかと思った、また逆にそのズレを利用しているとも言える。

私が位相の管理をシビアにするのも、正に似たようなものだと思う、聞いていて気持ち悪くて長い時間聞いていられないのだ。

その時はオーディオの前から離れる事にしている。

自然界の現音に位相はない、それは何故か?音源が360゜振動し360゜音がそこから鳴るからだ、そして聞いているからだ、そしてスピーカーは前後にしか振動板が振動しないから違和感を感じるのだ、プラスマイナス両チャンネルとも反対の場合位相はずれない、しかしツーウェイやスリーウェイになると、ネットワークが必要になる、誠に厄介なのだが、ネットワークのコイルやコンデンサーで位相が中途半端にずれる、それだけではない、左右のスピーカーシステムの置き方や、ユニットの置場所によっても位相はずれる、ユニットの場合特に前後関係はとてもシビアだ、完璧に合わせる方法はない、センスでしかないのだ。

我が家は努力のかいあってずいぶん違和感はなくなった、しかし、所詮再生音だ、それでも違和感は確実にある。

でもオーディオは自然界ではあり得ない録音の録り方で、面白い事が出来る、正位相の中である楽器だけ、あえて位相を逆に録るのである、スパイロジャイラや、ピンクフロイド(狂気)等面白い録音が存在する。

あたかも仮想宇宙空間の様な錯覚を起こす、目が回ったような不思議な体験を出来る、それを聞いて、ああそうか、ではなく何故?どうしてと考える事がとても大切ではないだろうか。

位相がずれていても平気で聞いている人が私には信じられない、普段から普通の音に耳を傾けていれば、オーディオを上手く鳴らすヒントはいくらでもある、なぜみなさんは電子の回路だけでそれを片付けようとするのだろう、私とは全く違う。

オーディオの電子の回路は、もう答えが出ている、アンプやものでどんなに頑張っても大した差にはならない、やはりオーディオはシビアなセッティングと本物のオーディオケーブルである、そしてそれを瞬時に聞き分けるセンスが大切だ。

何もライヴコンサートに行かなくても、いくらでも音は体験出来る、いかに二本のスピーカーやユニットの主張する音の存在感を消して、スピーカーが無いようなクリアーな鳴り方をさせるかだ、他の方法はない。

音はいくらでも側にある。

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